ロサンゼルス・ドジャースが先発投手陣に巨額を投じてきたのには理由がある。その効果が現れ始めている。
2024年シーズン前にタイラー・グラスノーと山本由伸との長期契約を結んだ結果、ワールドシリーズ制覇を果たしたドジャースは、今シーズンを前にフリーエージェントのブレイク・スネルと5年契約を結んだ。
ドジャースは現在、ナ・リーグのチャンピオンシップシリーズでミルウォーキー・ブルワーズに対し2勝0敗のリードを築いている。先発のブレイク・スネルと山本由伸の好投はその大きな要因と言えるだろう。
だが、好投を続けているのはスネルと山本だけではない。ドジャースの先発陣はほぼ2ヶ月間、文字通り完璧な投球を続けている。
『OptaSTATS』によれば、1969年にマウンドの高さが下げられて以来、メジャーリーグ(MLB)のどのチームも先発投手が30試合のスパン(レギュラーシーズン・ポストシーズン問わず)で防御率1.50未満を記録したことはなく、またどのチームの先発ローテーションも30試合のスパンで被安打率.150未満を達成したことはない。
ドジャースは直近30試合でこの両者を達成してみせた。
Dodger starters over the last 30 games dating back to the regular season:
— OptaSTATS (@OptaSTATS) October 15, 2025
15-1 record
1.49 ERA
.144 opp BA
0.81 WHIP
214 strikeouts
(ドジャースの先発陣のレギュラーシーズンに遡っての過去30試合の成績:
15勝1敗
防御率 1.49
被安打率 .144
WHIP 0.81
214奪三振)
『MLBネットワーク』は8月2日以降のドジャースの先発陣の圧倒的な強さをX(旧Twitter)に投稿した。それによると、ドジャースの先発陣は8月に入ってから防御率(2.59)、相手打率(.185)、相手OPS(.550)、9回あたりの奪三振数(10.8)でリーグ1位となっている。
The Dodgers starting pitching has been a FORCE 😳 pic.twitter.com/NgJrVzc6UP
— MLB Network (@MLBNetwork) October 15, 2025
(ドジャースの先発投手陣は圧倒的😳)
2025年ポストシーズン限定で見ると、ドジャースの先発陣は52.2イニングを投げ、防御率1.55、63奪三振、わずか13四球という成績だ。
近年のMLBでも屈指のパフォーマンスを見せる先発投手陣の活躍が、ドジャースが2年連続のワールドシリーズ進出まであと2勝に迫る最大の原動力となっている。しかも大谷翔平はまだこのシリーズで登板すらしていない。
ドジャース先発投手陣にとって紆余曲折のあった今シーズンだが、最高のタイミングで仕上がってきたと言えるだろう。
原文:Dodgers' starting pitchers have some mind-boggling stats over their last 30 starts
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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