ナショナル・リーグ西地区首位に立つロサンゼルス・ドジャースは、日本時間13~15日(現地時間12~14日)にかけ行われたサンフランシスコ・ジャイアンツとの3連戦を2勝1敗で勝ち越した。チームが地区優勝へ向け着実に歩みを進める中、災難に見舞われたのがマックス・マンシー内野手だ。
マンシーは「4番・三塁」でスタメン出場した1戦目、8回表1死の第4打席で、相手投手がフルカウントから投じた148キロのシンカーが右手首付近に直撃。苦悶の表情を浮かべつつ一度は出場を続行したが、その裏の守備から途中交代となった。
さらに、前日と同じく「4番・三塁」で先発した2戦目では、6回表無死の第4打席で、カウント2-1から投じられた151キロのシンカーが後頭部に直撃しその場に倒れた。駆け付けたデーブ・ロバーツ監督やトレーナーらが心配そうに見つめる中、マンシーは自力で起き上がり一塁まで歩いたが、その裏の守備からベンチへ退いた。
2戦連続で死球を受けた影響が大きかったのか、マンシーは3戦目はスタメンから外れ途中出場もなかった。チームはマンシー不在でも10得点を挙げ勝ち越しを決めたが、ファンが溜飲を下げたかどうかは別問題かもしれない。
米メディア『エッセンシャリースポーツ』は「今季のマンシーにはまったく運がない。まず負傷に苦しんだかと思えば、今度はこれだ。まず手首を打撲し、その翌日には頭を打たれた。これは一連の不運の最新の出来事だ。さらに4日前にさかのぼれば、彼は腹斜筋の肉離れからかろうじて復帰したばかりだった。その前には、シカゴ・ホワイトソックス戦で左膝を負傷し、1か月間戦線離脱していた」と、今季のマンシーの故障歴を説明。
その上で、「現時点で彼は限界まで追い詰められているように感じられ、ファンはジャイアンツに彼への集中攻撃を止めるよう懇願している。そして、なぜマンシーがいつも打撃を受ける立場なのか不思議に思うのだ」としつつ、「どうなってるんだ? 彼が一体何をしたのか?」、「2試合で2度もだ。打者への死球にはより厳しい罰則が必要だ!」、「マンシーのことは放っておいてくれ!」といったファンの声を紹介している。
マンシーは右脇腹の軽度の肉離れから日本時間9日(現地時間8日)に復帰したが、復帰後は4試合、打率.091、0本塁打、0打点と不調が続いている。1日でも早い復調が待たれるところだが、今回の2戦連続死球で逆に事態が深刻化する可能性もゼロではないかもしれない。