ロサンゼルス・ドジャースは現地時間5日(日本時間6日)時点でナショナルリーグ西地区首位に立つが、2か月ほど前から苦しい戦いが続いている。ファンやメディアからの風当たりは日々強まっているが、グラウンドで戦う当事者の一人であるミゲル・ロハス内野手もかなりのフラストレーションを感じているようだ。米メディア『ドジャーブルー』が報じている。
今季のドジャースは6月終了時点では、53勝32敗・勝率.624で地区首位に立ち、2位のサンディエゴ・パドレスとは7ゲーム差をつけていた。当時のチームの話題は、7月末が期限のトレード市場での補強候補などが中心で、4年連続となる地区優勝を疑う声はほとんど見られなかった。
ところが、7~8月にかけては24勝27敗と負け越した上、9月も同5日終了時点では4連敗中。2~4日はナショナルリーグ中地区最下位のピッツバーグ・パイレーツにスイープされ、5日はアメリカンリーグ東地区最下位のボルティモア・オリオールズにサヨナラ負けを喫するなど内容の悪さも目立っている。
苦戦が長引くにつれて、デーブ・ロバーツ監督をはじめチーム内からはネガティブなコメントが出ることも多くなってきている。そんな中、ロハスもパイレーツにスイープを食らった試合後に「2か月以上も不振が続いている。それは皆が知っていることだ。苛立たしいし、恥ずかしい。チームとして自分たちの実力を理解しているはずなのに」と、自らも含めたチーム全体を厳しく評したという。
同メディアからも「どん底に落ちた」と厳しい評価を受けているドジャースだが、長らく続く低迷を脱出できるかは来週にかかっている。現在チームを離脱している故障者の内、マックス・マンシー内野手、トミー・エドマン外野手、アレックス・ベシア投手の3名が相次いで復帰予定だからだ。
マンシーは得点圏での勝負強い打撃、エドマンは内外野のラインナップに柔軟性をもたらすユーティリティ性、ベシアはシチュエーションを問わず発揮する安定感で、離脱前はチームに大きく貢献してきた。彼ら3名の実力が復帰後も健在なら、チームにとっては復調への追い風になることは間違いない。
一方、現状では彼ら3名が復帰する他に目立った上がり目はないため、万が一不発だといよいよ低迷脱出は難しくなる。レギュラーシーズン最終盤で投打の運用や戦略が抜本的に変わることも考えにくいため、現有戦力の奮起やパドレスの“お付き合い”を祈り続けるほかなくなりそうだ。
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