ロサンゼルス・ドジャースには多くの弱点があるわけではない。ただ、レフトのポジションはその一つと言えるかもしれない。今シーズン、ドジャースで主にレフトに入ってきたのはマイケル・コンフォートだ。
コンフォートは今季ここまで打率.168、出塁率.305、長打率.277と調子が上がらず、現地18日(水)の試合ではスターティングラインアップを外れた。その日、先発の座を射止めたのはキム・ヘソンだった。
「ヘソンは素晴らしい仕事をしている」とデイブ・ロバーツ監督は『DodgersNation』のダグ・マッケイン氏の質問に答えた。
「実力主義の社会で、キム・ヘソンは自分でチャンスを勝ち取ったと思う。ある程度安定した出場機会を得るチャンスを勝ち取っている」
キムは複数のポジションをこなせるが、ドジャースの内野陣は好調だ。そのため、キムがレギュラーになるための一番の近道はコンフォートが結果を出せていない外野のポジションということになる。キムのセンターでの守備は最高とは言えないが、打撃面は現在のコンフォートよりもずっと優れている。
昨晩、キムはセンターに入り、アンディ・パヘス、テオスカー・ヘルナンデスとともに外野手として先発出場した。ロバーツ監督はコンフォートが現地19日のパドレス戦に先発するかどうか定かではないと語った。
「マイケル・コンフォートは今夜(18日)のラインナップには入っておらず、デイブ・ロバーツ監督は、コンフォートが明日先発するかどうかもまだ決定していないと述べた」と、『MLB.com』 のソンジャ・チェン氏は X(旧Twitter) で報じている。
そして「ロバーツ監督は、コンフォートは『(この先も)まだプレイすることが多い』としながら、キム・ヘソンがより多くの出場機会を得るチャンスを勝ち取ったことも認めた」と付け加えた。
キムはここまで打率.386、出塁率.427、長打率.557、6盗塁と2本塁打をマークしている。75打席と出場機会が限られているため懐疑的な見方もできるが、裏を返せば限られたチャンスを最大限に生かしているとも言える。
このオフシーズンに1700万ドル(1ドル145円換算で約27億6,500万円)で獲得したコンフォートには、復調に向けて長い猶予期間が与えられてきた。しかし、地区内の首位争いが激しさを増す中で、ドジャースはいつまでも彼が調子を取り戻すのを待っているわけにはいかないだろう。
原文:Dodgers' Dave Roberts breaks silence on benching $17 million All-Star
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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