アリゾナ・ダイヤモンドバックスは現在31勝31敗でナショナル・リーグ西地区の4位につけ、ワイルドカード枠までは3.5ゲーム差のところにいる。しかし、この一週間でポストシーズンへの道は厳しいものとなった。
コービン・バーンズが現地6月1日(日)のワシントン・ナショナルズ戦で5回表に肘の痛みから降板したためだ。当初バーンズは右肘の炎症のため故障者リスト入りしたが、米全国紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール氏は現地6日(金)、バーンズがトミー・ジョン手術を受けることになったと報じた。これによりバーンズの今季中の復帰は絶望的となった。
バーンズはこのオフに6年2億1000万ドル(1ドル144円換算で約302億4000万円)の契約でダイヤモンドバックス入りした。バーンズは2021年にミルウォーキー・ブルワーズで先発投手として定着して以来、今シーズンまで4年連続で28試合以上の先発登板、二桁勝利を続けてきた。今季もここまで11試合に先発し、防御率2.66を記録している。
バーンズは現在のMLBで最も優れた投手の1人と言える選手だ。4年連続でオールスターゲームに出場し、2021年にはナショナルリーグのサイ・ヤング賞を受賞した。2021年以降は通算で防御率2.91、921奪三振を記録している。彼の負傷離脱はダイヤモンドバックスの先発ローテーションにさらなるプレッシャーをかけるだけでなく、トレードデッドラインに向けたチームの展望を変化させる可能性もあるだろう。
バーンズが今季絶望となった今、ダイヤモンドバックスはこの先、今のペースを維持するのが困難になると予想される。そうなれば、トレードデッドラインのタイミングで選手の放出を考える可能性が高い。逆にトレードデッドラインが迫った段階でもポストシーズン進出の可能性が残っていれば、バーンズの穴を埋める先発投手を獲得するためにc動かざるを得なくなるかもしれない。
今後の数週間のうちに各チームのニーズがより明確になり、トレード市場が徐々に形成させていくことになる。もしダイヤモンドバックスが選手の放出を考えるとすると、ザック・ギャレン、メリル・ケリー、エウへニオ・スアレスといった選手たちに放出の可能性があると考えられる。
原文:Diamondbacks' Corbin Burnes to undergo Tommy John Surgery
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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