ロサンゼルス・ドジャースは充実した先発ローテーションを擁し、プレイオフの先発起用にも余裕がある。大谷翔平とブレイク・スネル、山本由伸とタイラー・グラスノーがメジャーリーグ(MLB)屈指の先発陣を形成している。
この4人以外にも新たな役割で実力を発揮し始めた若手投手が一人いる。佐々木朗希は先発投手として不本意なルーキーイヤーを過ごし、怪我で戦線離脱していたが、リリーフ投手として復帰すると、新しい役割で活躍を見せている。
ドジャースがフィラデルフィア・フィリーズとのディビジョンシリーズを2勝0敗でリードする中、ドジャースのデイブ・ロバーツ監督は、佐々木の今後について決定を下した。ロバーツ監督は佐々木がポストシーズンの間のクローザーとなることを明らかにした。
Roki Sasaki is now the primary option to pitch in the 9th inning, Dodgers manager Dave Roberts says.
— Bob Nightengale (@BNightengale) October 7, 2025
『USA Today』のボブ・ナイチンゲール氏は、「今はローキ・ササキが9回に投げる第一候補だ」とロバーツ監督は語った」とX(旧Twitter)に投稿した。
ドジャースにとっては正しい方向への大きな一歩となる。佐々木は先発ローテーションの座は失ったが、救援投手としての新たな役割で驚くべき状況を生み出している。
ここまで佐々木はMLBで5度のリリーフ登板をしてきた。うち2試合はレギュラーシーズンで7回を任され、両試合とも2三振を奪い、走者を出すことなくイニングを終えた。
そしてシンシナティ・レッズとのワイルドカードシリーズで初めて9回に登板しクローザーを任されると、ここでも2人の打者を三振に打ち取り、ドジャースのシリーズ勝利を決めた。
フィリーズとのディビジョンシリーズ第1戦では試練が訪れたが、これも佐々木は見事にクリアした。三振に奪った後、マックス・ケプラーに二塁打を許したものの、その後も打者二人をゴロとポップフライに抑えて得点を許さず、MLBでの初セーブを挙げた。
続く第2戦でもドジャースは再び佐々木にクローザーの役割を託した。1点差に迫られた場面で佐々木は最後のアウトを奪い、チームはフィリーズ相手に連勝してロサンゼルスに戻ることとなった。
救援投手として佐々木が見せてきた5試合の登板内容は素晴らしく、今後の起用法について疑問の余地はほぼなかった。タナー・スコットとブレイク・トライネンが苦戦し、他の投手たちも未知数な今、ドジャースは誰かがステップアップする必要があった。
幸いにして佐々木がその役割を担うこととなった。この先プレーオフの間は彼がクローザーとなる。来季には先発ローテーションに戻る可能性もあるだろうが、現時点でドジャースは2年連続ワールドシリーズ制覇を目指す戦力として圧倒的な抑え投手を手に入れた。
原文:Dave Roberts announces Roki Sasaki is Dodgers' primary closer for postseason
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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