ロサンゼルス・ドジャースとフィラデルフィア・フィリーズによるディビジョン・シリーズ(DS)は、日本時間9日(現地時間8日)に第3戦が行われる。フィリーズはホーム2連戦で連敗を喫し後がない中、主力野手の一人であるニック・カステラノスがファンに苦言を呈するという不穏な状況になっているようだ。米メディア『ファンサイデッド』が報じている。
今季のフィリーズはレギュラーシーズンでは、ドジャースに対して4勝2敗と勝ち越していた。しかし、DSでは初戦を3-5、2戦目も3-4で落としており、シリーズを突破するにはもう一つも負けられないところまで追い込まれている。
単に連敗しているだけでなく内容も今一つで、初戦は2回に3点を先制しながら6、7回に計5点を奪われ逆転負け、2戦目は終盤の7回に4点を先制されそのまま逃げ切りを許している。こうした戦いぶりに、熱狂的で知られるフィリーズファンは苛立っているようで、2戦目では場内から何度もブーイングが挙がっている。
同メディアによると、カステラノスは第2戦終了後、「スタジアムは両チームにとって生きている場所だと思う。試合が順調なら追い風になるが、調子が悪い時は向かい風だ。環境は味方にも敵にもなり得る。全てが順調で勢いに乗っている時は、敵チームとしてここでプレーするのは苦痛だ。しかし、逆境に陥り流れが変わると、悪いプレーで非難されたくないため、より慎重なプレーを強いられる」とコメント。ファンがプレーを萎縮させていると苦言を呈している。
もちろん、全ての選手がファンに批判的な立場をとっているわけではなく、例えばブライス・ハーパーは「私はこの球場、ファンが大好きだ。彼らがいるから私はより良いプレーができる」と断言しているという。
しかし、同メディアは「ハーパーは2031年までの長期契約を結んでいるが、カステラノスの契約はあと1年しか残っていない。ハーパーはブーイングに耐えられる立場だが、カステラノスはそうではない。1年近くトレードの噂が絶えない彼にとって、ファンからの反発が最後の引き金となる可能性があるからだ」と、場合によってはカステラノスの去就問題に発展しかねないとの見解を示している。
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