第107回全国高校野球選手権神奈川大会の準決勝が7月26日(土)、横浜スタジアムで行われる。第一試合はセンバツ王者の横浜が立花学園に逆転勝ちをおさめ、5年連続の夏決勝進出を果たした。
なお、準決勝第二試合は東海大相模が向上を7ー6(9回サヨナラ勝ち)で下した。28日の決勝は2年連続で横浜対東海大相模のカードとなった(昨年は6ー4で東海大相模が勝利)。
横浜は2試合連続の逆転勝利!2本塁打&好リリーフで奥村頼人が投打に活躍
投打に躍動した奥村頼人投手(3年)は「この前の試合で最後まであきらめないことの大切さを学んだので、どんな展開になっても最後まで戦い抜くことができたと思います」と試合を振り返った。
試合は今大会5試合で69得点と強力打線を誇る立花学園が序盤から圧倒。横浜は4回までに3点のビハインドを許した。
しかし、0ー3の4回。無死から4番の奥村頼がバックスクリーンにソロ本塁打を放ち1点を返した。すると続く5回2死一、三塁、再び4番の奥村頼が右翼席へ3ランを放ち、逆転に成功した。
逆転弾について奥村頼は「伝令で『勝負を決めるのはお前だ』と伝えられたので、自信を持って振り抜くことができました。あの伝令がなかったら自分は打ててないと思うので、監督と伝えてくれた奥村凌大に感謝したい」と力を込めた。
1点リードの9回には、1死三塁と一打同点のピンチで奥村頼が登板。空振り三振と三ゴロで打ち取り、ゲームセット。投打に躍動した奥村頼の活躍で勝利をおさめた。
横浜は準々決勝の平塚学園戦では1点ビハインドの9回二死二、三塁から、主将の阿部葉太外野手(3年)のサヨナラ打で勝利をおさめていた。
2試合連続の劇的な勝利で2季連続の甲子園出場に王手をかけた。決勝に向けて、阿部主将は「ここまでやってきたことを全て信じて、明日は9イニング全て出し切りたいです」と真っ直ぐな目で話した。
スコア
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
立花学園 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
横浜 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | ☓ | 4 |
バッテリー
- 立花学園:芦川、根本ー伊藤
- 横浜:池田、山脇、片山、織田、奥村頼ー駒橋
ホームラン
- 横浜:奥村頼2(4回ソロ)、(5回3ラン)
試合経過・ハイライト:横浜・奥村頼人が2打席連続ホームランで逆転
11:37 2死三塁。4番小峰、三ゴロ。三塁走者残塁。ゲームセット。4ー3で横浜高校勝利。
11:35 1死三塁。3番山浦、外高め直球を空振り三振。横浜・奥村頼、1球で打ち取る。
11:33 1死三塁。カウント1ボール2ストライクから横浜高校投手交代:織田→奥村頼。守備交代:織田に代わって江坂佳史がレフトに。
11:32 1死二塁。3番山浦の打席中、横浜・織田がボーク。1死三塁に。
11:29 無死1塁。2番島、1球で三塁への犠打成功。1死二塁の好機作る。
11:27 無死。1番平本、一塁へ内野安打。無死から同点の走者を出塁。
横浜高校守備交代:植村に代わって今村稀翠がライトに。ライトの奥村頼がレフトに。
△9回表・立花学園の攻撃△
11:24 2死二塁。8番植村、外角高め直球を空振り三振。二塁走者残塁。横浜1点リードで最終回へ。
11:22 1死二塁。7番織田、外角の直球を見逃し三振。
11:20 無死一塁。6番池田、犠打成功。1死二塁の好機作る。
11:19 無死。5番小野、左前へ安打を放つ。無死一塁に。
△8回裏・横浜の攻撃△
11:19 2死。9番原、三飛。チェンジ。立花学園、2イニング連続の三者凡退。
11:17 1死。8番根本、空振り三振。
11:15 無死。7番八代、二ゴロ。
△8回表・立花学園の攻撃△
11:09 2死。4番奥村頼。高く上がった飛球は右翼へ。しかし、正面に。右飛。チェンジ。立花学園、この試合初めて横浜打線を三者凡退に打ち取る。
11:08 1死。3番阿部葉、強い打球も、正面へ。左飛。続く打者は2打席連続本塁打の奥村頼。
11:07 無死。2番為永、右飛。
△7回裏・横浜の攻撃△
11:05 2死。6番伊藤、左翼へ強いライナー性の打球を放つも、横浜・植村がスライディングキャッチ。立花学園、3人で攻撃を終える。
11:04 無死一塁。5番田畑、遊撃への併殺打。
11:03 無死。4番小峰、死球。立花学園、同点の走者を無死から出す。
△7回表・立花学園の攻撃△
11:02 2死一、三塁。1番奥村凌、フルカウントから二飛。二者残塁。立花学園根本、粘りをみせる。
11:00 1死一、二塁。9番駒橋、遊ゴロ。一塁走者が二塁でアウト。2死一、三塁に。
10:58 1死一塁。8番植村、四球。1死一、二塁に。
10:56 無死一塁。7番織田、犠打成功。1死二塁の好機作る。
10:54 無死。6番池田、左前安打。無死一塁に。
立花学園投手交代:芦川→根本奨大
△6回裏・横浜の攻撃△
10:53 2死一塁。3番山浦、三ゴロ。チェンジ。一塁走者残塁。
10:51 2死。2番島、相手一塁を強襲する安打で出塁。2死一塁に。
10:50 1死。1番平本、低め149キロ空振り三振
10:48 無死。9番原、空振り三振。
△6回表・立花学園の攻撃△
10:40 グラウンド整備
10:36 2死。5番小野、遊ゴロ。チェンジ。横浜、奥村頼の2打席連続本塁打で逆転を果たす。
10:34 2死一、三塁。4番奥村頼、変化球を振り抜くと打球は右翼席へ一直線。奥村頼、2打席連発となる3ラン本塁打で4ー3。横浜、逆転。
10:31 2死二塁。3番阿部葉、二塁への内野安打。2死一、三塁で前打席本塁打の奥村頼に。
10:30 1死三塁。2番為永、三ゴロ。三塁走者本塁へ突入するも三本間に挟まれ、アウトに。打者走者は二塁へ。2死二塁に。
10:28 無死二塁。1番奥村凌、二ゴロ。進塁打となり、1死三塁に。
10:26 無死。9番駒橋。三塁正面へのゴロも、相手サードのグラブをはじいてレフト線へ。記録は三塁手のエラー。打者の駒橋は二塁へ。
△5回裏・横浜の攻撃△
10:25 2死満塁。8番芦川、117キロ変化球に一ゴロ。立花学園、無死満塁の好機活かせず。
10:21 1死満塁。7番八代、ショートへの弱いライナー。遊直。
10:20 無死満塁。6番伊藤、152キロ直球に空振り三振。
10:18 無死一、二塁。5番田畑、死球。無死満塁の好機を作る。
10:16 無死一塁。4番小峰、151キロ直球をとらえ、一、二塁間を破る右前安打。無死一、二塁と好機を広げる。
10:12 無死。3番山浦、遊撃への内野安打。無死一塁に。
横浜高校投手交代:片山→織田翔希。守備交代:代打の植村がレフトに。レフトの奥村頼がライトに。
△5回表・立花学園の攻撃△
10:10 2死二塁。代打上村、芯で捉えた打球は中堅の正面へ。中飛。二塁走者残塁。チェンジ。横浜、奥村頼の本塁打で1点を返す。
横浜高校代打:8番片山→植村直太朗
10:09 1死二塁。7番野中、遊飛。
10:08 無死一塁。6番池田、犠打。1死二塁に。
10:07 無死。5番小野、左前安打。無死一塁に。
10:06 無死。4番奥村頼、バックスクリーンに飛び込む本塁打を放つ。1ー3。横浜高校、1点を返す。
△4回裏・横浜の攻撃△
10:04 2死三塁。2番島、見逃し三振。三塁走者残塁。チェンジ。横浜・片山、好リリーフ。
10:00 2死三塁。2番島の打席中、1ボール2ストライクのところで横浜高校投手交代:山脇悠陽→片山大輔
9:59 1死二塁。1番平本、一ゴロ。二塁走者は三塁へ。
9:58 1死一塁。9番原、変化球を振り抜くと、打球はライト線へ。適時二塁打となり、3-0。立花学園追加点。
9:58 無死一塁。8番芦川、一塁へ犠打。1死二塁に。
9:57 無死。7番八代、四球。無死一塁に。
△4回表・立花学園の攻撃△
9:51 2死二塁。3番阿部葉、右飛。横浜、好機活かせず。チェンジ。
9:50 1死一塁。2番為永、遊ゴロ。一塁走者奥村凌は二塁へ。2死二塁に。
9:48 1死。1番奥村凌、四球。1死一塁に。
9:46 無死。9番駒橋、二飛。
△3回裏・横浜の攻撃△
9:43 二死、一、二塁。6番伊藤、一ゴロ。チェンジ。二者残塁も、立花学園が2点を先制。
9:42 二死、一塁。5番田畑、ライナー性の打球がセンターへ。中前安打。立花学園、二死一、二塁の好機に。
9:40 1死一、三塁。4番小峰、中堅への犠飛。2ー0、立花学園追加点。
横浜高校投手交代:池田聖摩→山脇悠陽 守備交代:阿部駿大に代わって池田聖摩が遊撃手へ。
9:37 1死三塁。3番山浦四球。1死一、三塁に。
9:36 1死二、三塁。3番山浦の打席中、バッテリーエラーで三塁走者生還。1ー0、立花学園先制。二塁走者も三塁へ。
9:35 無死一、二塁。2番島、三塁へ犠打。1死、二、三塁に。
9:33 無死一塁、1番平本、死球。立花学園、無死一、二塁の好機作る。
9:31 無死。9番原、ライナー性の打球が左翼手の前へ。左前安打。
△3回表・立花学園の攻撃△
9:30 1死一、二塁。8番阿部駿、遊ゴロ。一塁走者フォースアウト。打者走者セーフも、二塁走者が三塁で飛び出し、アウトに。チェンジ。横浜、好機活かせず。
9:28 無死一、二塁。7番野中、中飛。走者動けず。
9:26 無死一塁。6番池田、投前へバント。投手芦川ジャックル。1犠打、1エラーで無死一、二塁に。
9:25 無死。5番小野、三遊間をゴロで破る左前安打。
△2回裏・横浜の攻撃△
9:23 2死。8番芦川、空振り三振。立花学園、三者凡退。
9:22 1死。7番八代、空振り三振。
9:21 無死。6番伊藤、左直。横浜のレフト、奥村頼ファインプレー。
△2回表・立花学園の攻撃△
9:19 2死二塁、4番奥村頼、左直。二塁走者残塁。
9:18 1死一塁、3番阿部、空振り三振。一塁走者為永は盗塁成功。
9:17 1死。2番為永、四球。
9:15 無死。1番奥村凌、セーフティバント狙うが投ゴロ。
△1回裏・横浜の攻撃△
9:13 2死一、二塁。5番田畑、中飛。二者残塁。
9:12 2死一塁。4番小峰、左前安打。一塁走者山浦は二塁へ。
9:10 2死。3番山浦、内野安打。
9:08 1死。2番島、空振り三振。
9:06 無死。1番平本、空振り三振。
△1回表・立花学園の攻撃△
9:04 試合開始
△試合前
横浜高校先発メンバー
- 1(二)奥村凌大(3年)
- 2(三)為永皓(3年)
- 3(中)阿部葉太(3年)
- 4(左)奥村頼人(3年)
- 5(一)小野舜友(2年)
- 6(投)池田聖摩(2年)
- 7(右)野中蓮珠(3年)
- 8(遊)阿部駿大(3年)
- 9(捕)駒橋優樹(3年)
立花学園先発メンバー
- 1(中)平本岬斗(3年)
- 2(二)島快斗(3年)
- 3(左)山浦龍雅(3年)
- 4(右)小峰爽太郎(2年)
- 5(遊)田畑智大(3年)
- 6(捕)伊藤結羽(3年)
- 7(一)八代晄太(3年)
- 8(投)芦川颯一(3年)
- 9(三)原寿桜(3年)
試合の見どころ
センバツ王者で2季連続の甲子園出場をねらう横浜は、準々決勝の平塚学園戦では9回2死からの劇的な逆転サヨナラ勝ちをおさめた。そのサヨナラ打を放った主将の阿部葉太外野手(3年)の勝負強い打撃が今日も見られるか。この試合に勝てば、夏の神奈川大会は5年連続の決勝進出が決まる。
創部初の夏決勝進出に挑む立花学園は、ここまで5試合で69得点の強力打線が持ち味だ。投手陣はサウスポーで背番号「1」の芦川颯一投手(3年)、2年生右腕・根本奨大投手による2枚看板の継投で相手打線を翻弄する。
春の神奈川大会準々決勝でも対戦している両校。当時は5ー1で横浜に軍配が上がった。この夏はどうなるか。
■主な放送・中継予定
- tvk(テレビ神奈川)
- バーチャル高校野球(ネット配信)
■開始時間・日程
- 試合日時:7月26日(金)午前9時開始予定
- 球場(開催地):横浜スタジアム(神奈川県横浜市)