TL;DR
- 2026年ワールドカップはアメリカ、カナダ、メキシコの3か国共同開催で、マスコットはクラッチ、メイプル、ザユの3種類です。
- アメリカのマスコット「クラッチ」はハクトウワシ、カナダの「メイプル」はムース、メキシコの「ザユ」はジャガーをモチーフにしています。
- クラッチはミッドフィールダー、メイプルはゴールキーパー、ザユはストライカーとして設定されており、それぞれ開催国を象徴します。
- ワールドカップのマスコットは1966年のイングランド大会で初めて登場し、大会ごとに開催国を表現するデザインが採用されています。
2026年のワールドカップは、史上初めて出場枠が48か国へ拡大される特別な大会となり、夏には北米の地に世界中の代表チームが集結する。
アメリカ、カナダ、メキシコの3か国が共同開催する今大会に向けて、期待が高まっている。
そして、ワールドカップで毎回注目を集める存在といえば大会マスコットだ。開催国を象徴するデザインが用いられることが多く、その姿や名前はしばしば国民的な誇りにもつながる。
ここでは、2026年大会のマスコットが3つの開催国をどのように表現しているのかを紹介するとともに、歴代ワールドカップのマスコットも振り返る。
2026年ワールドカップのマスコットは?
2026年大会は3か国による共同開催となるため、マスコットも3種類が発表されている。それぞれが開催国を象徴する存在だ。
アメリカは ハクトウワシをモチーフにした「クラッチ」、カナダは ムースをモチーフにした「メイプル」、そしてメキシコは ジャガーをモチーフにした「ザユ」 が大会を盛り上げる。
ハクトウワシの「クラッチ」
アメリカのワールドカップ・マスコットは、ハクトウワシをモチーフにした「クラッチ」だ。
FIFAによると、「クラッチ」はミッドフィールダーとして設定されており、アメリカ全土を飛び回り、あらゆる文化や試合、そして瞬間を好奇心と楽観性をもって楽しむ“冒険心あふれる存在”だという。
The name "Clutch" might strike one as rather direct, given its common usage in American sports to signify a player who excels under pressure. Nevertheless, FIFA has characterized him as a "leader who leads by example," expressing anticipation that he will serve as an inspiring figure for the success of the co-host nations.
ムースの「メイプル」
カナダのワールドカップ・マスコットは、ムースをモチーフにした「メイプル」だ。
FIFAによると、メイプルはゴールキーパーという設定で、「カナダ全土を巡り、人々とつながり、豊かな文化を受け入れながら旅を続ける存在」と紹介されている。その様子からすると、いわゆる“スイーパーキーパー”のイメージに近いのかもしれない。
The name "Maple" originates from Canada's signature maple syrup. FIFA has characterized him as an "artist who loves street style," describing him as someone who possesses "boundless stories and unstoppable inspiration." This could be seen as symbolic of the current Canadian national team, which is regarded as the most talented and creative squad in history.
ジャガーの「ザユ」
メキシコのワールドカップ・マスコットは、ジャガーをモチーフにした「ザユ」だ。
名前の由来は明確ではなく、FIFAも「団結、強さ、喜びに着想を得た名前」と説明するにとどまり、詳細は明かしていない。
On the other hand, FIFA clarifies that La'eeb is designated as a striker. It's introduced as "embodying Mexico's rich cultural heritage and vibrant spirit, and also symbolizing cultural celebrations and connections," taking on the role of livening up the tournament as a representation of the host nation.
歴代ワールドカップ公式マスコット一覧
FIFAワールドカップで初めてマスコットが登場したのは、開催国イングランドが優勝した1966年大会だった。
| 年 | 開催国 | 名前 | 概要 |
| 1966 | イングランド | ウィリー | レグ・ホイ氏がデザインした、ユニオンフラッグを身にまとい「World Cup」の文字があしらわれたライオン。 |
| 1970 | メキシコ | フアンニート | メキシコ代表のユニフォームにソンブレロをかぶり、胸に「Mexico 70」の文字が入った少年。 |
| 1974 | 西ドイツ | チップとタップ | ドイツ代表のユニフォームを着た2人の少年で、胸には「WM」と「74」の文字が入っている。「WM」はドイツ語でワールドカップを意味する「Weltmeisterschaft」の略称。 |
| 1978 | アルゼンチン | ガウチート | アルゼンチン代表のユニフォームを着て、「Argentina '78」と書かれた帽子をかぶった少年。 |
| 1982 | スペイン | ナランヒート | サッカーをするオレンジがボールを持ち、スペイン代表のユニフォームを着ている姿のマスコット。 |
| 1986 | メキシコ | ピケ | 口ひげを生やし、ソンブレロをかぶったハラペーニョのキャラクター。 |
| 1990 | イタリア | チャオ | イタリアの三色旗をモチーフにデザインされた、“サッカーボール頭”のスティックフィギュア。 |
| 1994 | アメリカ | ストライカー | 赤・白・青のサッカーキットを着て、「USA 94」の文字が入った、サッカーをする犬のキャラクター。 |
| 1998 | フランス | フティックス | フランス代表の象徴でもある雄鶏が、「France 98」と書かれた代表ユニフォームを着ている姿のマスコット。 |
| 2002 | 日本/韓国 | ニック、アトー、キャズ | オレンジ、紫、青の3体のキャラクターで、未来的な“アトモスボール”チームのメンバーという設定。名前はインターネットの投票とマクドナルド店舗での募集によって選ばれた。 |
| 2006 | ドイツ | ゴレオ6世、ピレ | ドイツ代表の「06」番シャツを着たライオンのゴレオ6世と、話すことができるサッカーボールのピレ。 |
| 2010 | 南アフリカ | ザクミ | 緑の髪を持ち、「South Africa 2010」と書かれたシャツを着たヒョウのキャラクター。 |
| 2014 | ブラジル | フレコ | 白いTシャツに「Brasil 2014」と書かれ、青い甲羅を持つミツオビアルマジロのキャラクター。 |
| 2018 | ロシア | ザビワカ | 赤いショーツに青と白のTシャツを着て、胸に「Russia 2018」と書かれたオオカミのキャラクター。 |
| 2022 | カタール | ライーブ | 中東の男性が身につける伝統的な頭布「グトラ」をモチーフにした、白く浮遊するキャラクター。ヘッドバンドを着け、目と口が描かれている。 |
| 2026 | アメリカ/カナダ/メキシコ | クラッチ、メイプル、ザユ | Clutch dons a blue uniform as an eagle, Maple wears a red uniform as a moose, and Zayu is a jaguar in a green uniform. Each has a designated role: Clutch plays as a midfielder, Maple is the goalkeeper, and Zayu functions as a striker. |
What's the mascot for the 2026 World Cup? A look at the name, significance, and narrative of Maple, Zayu, and Clutch.
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)
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