ワールドカップ制覇によって手に入るのは、きらびやかなトロフィーや莫大な賞金だけではない。
世界王者に輝くたび、その国の代表ユニフォームには「金色の星」が1つ加えられる。代表チームの胸元、エンブレムの上に縫い付けられたその星は、まさに栄誉の証だ。
ユニフォームに刻まれた星の数を見れば、その国がいかに偉大なサッカーの歴史を歩んできたかが分かる。星はこの競技における歩みを永遠に象徴する存在である。
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ワールドカップ優勝国が星を付ける理由とその起源
星は今やワールドカップを象徴する存在となっているが、その起源は代表チームではなく、クラブサッカーの文脈にあった。
ユベントスは、1958年にセリエA通算10度目の優勝を記念し、史上初めてユニフォームに星をあしらったクラブだ。その後、同クラブはさらに2つの星を追加し、ブンデスリーガからMLSに至るまで、様々なリーグやクラブが星を獲得するための独自基準を設けるようになった。
代表チームとして初めて、星で栄光を示したのはブラジルだった。1970年大会で、ペレ率いるセレソンが世界制覇を成し遂げた後、象徴的な黄色のユニフォームに正式に3つの星が加えられた。
ただし、この慣習が一気に広まったわけではない。イタリアは1982年大会後にトリコロールのエンブレムの上へ3つの星を縫い付けたが、ドイツが14年後にこれに加わるまで、星の扱いが事実上標準化されることはなかった。
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最も多くの星を持つ国は?
男子ワールドカップで優勝経験を持つ国は、これまでにわずか8か国しかない。最多優勝国であるブラジルは5度の戴冠を誇り、その栄光をユニフォームに刻まれた5つの星で誇らしげに表現している。
ブラジルはかつて、ペレへの敬意を示すため、5つの星のうち3つをハート型に変える案を検討していた。セレソンの一員として3度のワールドカップ制覇に導いた功績をたたえるものだった。
星の使用についてはFIFAが規定を設け、形状についてもルールを定めているが、それでも混乱が生じることはある。ウルグアイ代表のユニフォームには4つの星が付いているものの、ワールドカップ優勝は2度である。
ウルグアイは1924年と1928年のオリンピック金メダルを優勝回数に含めており、FIFAもこれらの大会が、1930年大会以前に行われた「事実上の世界大会」として、ワールドカップと同等の位置づけにあることを認めている。
原文:Why World Cup winners get star on their logo: Explaining tradition of rewarding FIFA titles with special badge
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)
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