トッテナム・ホットスパーの主将ソン・フンミンが、今夏クラブを退団する意向を明らかにした。ノースロンドンでの10年間に及ぶキャリアに終止符を打つ形となる。
韓国代表のソンは、8月1日(金)にソウルで行われた記者会見でこの決断を公表し、「キャリアの中で最も難しい決断だった」と語った。
現在、トッテナムは韓国でプレシーズンツアーを行っており、ソンは7月31日(木)に行われたアーセナル戦(1-0で勝利)にも出場していた。
そして、8月3日(日)に予定されているニューカッスル・ユナイテッドとの親善試合にも出場が見込まれており、これがトッテナムでのラストマッチとなる可能性が高い。母国ファンの前で最後の勇姿を披露することになりそうだ。
2015年にレヴァークーゼンから加入したソンは、間違いなくクラブ史上最高の選手の一人となった。
クラブ在籍10年間で公式戦通算454試合に出場し、173ゴール・101アシストを記録。プレミアリーグではアジア人選手として初の通算100得点という快挙も成し遂げた。
2023年にハリー・ケインが退団して以降はキャプテンを務め、昨季はチームを17年ぶりの主要タイトル(ヨーロッパリーグ制覇)へと導いた。
ソン・フンミンは何を語ったのか?
この決断は、今季から指揮を執るトーマス・フランク監督との話し合いを経て下されたものと見られている。ソンは「最高の形でチームを去り、新たな挑戦に踏み出したい」と語った。
Heung-Min Son has announced his intention to leave the Club at a press conference alongside Thomas Frank in Seoul.
— Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) August 2, 2025
「ロンドンに来た当時の私は、右も左も分からない若者で、英語も話せず、本当に未熟でした。そんな自分が、いまこうして一人前になってこのクラブを去るのは、本当に誇らしいことです。ここでベストを尽くしました。」
「そして、自分には新たな挑戦が必要だと感じています。これは人生で最も難しい決断でした。未熟だった自分が、成長してクラブを離れる―それだけでも十分だと思っています」
現在も2026年まで契約を残しているが、ソンにはアメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルスFC(LAFC)への移籍が有力視されている。
移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ氏によると、すでにトッテナムとLAFCの間で交渉が進行中で、契約が間もなく締結される可能性があることを示唆した。
原文:Tottenham captain Son Heung-min to depart the club this summer
翻訳:小山亮(スポーティングニュース日本版)
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