バロンドール2025最有力候補 ウスマン・デンベレ(PSG)の2024-2025シーズン成績は? ゴール数・アシスト数・獲得タイトル

Kyle Bonn

小鷹理人 Masato Odaka

バロンドール2025最有力候補 ウスマン・デンベレ(PSG)の2024-2025シーズン成績は? ゴール数・アシスト数・獲得タイトル image

バロンドールは、世界のサッカー界だけでなく、スポーツ全体において最も権威あるトロフィーのひとつだ。

そのシーズンにおける世界最高のサッカー選手に贈られるこの賞は、スター選手を伝説へと押し上げてきた。

現在、その候補として確固たる位置にいるのが、パリ・サンジェルマンのウスマン・デンベレである。彼は2024-2025シーズンにヨーロッパ、そして世界の中でも突出した活躍を見せた選手のひとりだった。

デンベレはPSGにとってクラブ史上初となる欧州制覇の中心に立ち、10年以上待ち望んだ瞬間をパリの人々にもたらした。

彼の欧州大会でのパフォーマンスは、サッカー界で最も名誉ある個人賞を獲得するのに十分なものとなるのだろうか。ここではフランス人FWの実績と、他の候補者との比較を整理する。

関連記事:バロンドール2025が過去20年で最も注目される理由とは?

ウスマン・デンベレ2024-2025の成績|ゴール、アシスト、獲得タイトル(PSG)

パリ・サンジェルマンが2024-2025シーズンのチャンピオンズリーグを制覇する上で、複数の選手がワールドクラスのパフォーマンスを見せたが、その中でもデンベレの貢献は不可欠だった。

シーズン序盤、特に欧州の舞台では出遅れ、リーグフェーズでアーセナルに0-2で敗れた試合には欠場した。だが2025年に入ると、デンベレは一気に調子を上げ、チームを勝利へと導いた。

28歳の彼は、リーグフェーズ最終節でハットトリックを決め、チームの決勝トーナメント進出を確定させた。そしてプレーオフのブレスト戦では先制点を奪取。さらにリバプールとのラウンド16のセカンドレグ以降、伝説的な活躍を続け、PSGの欧州戦線を締めくくった。大会最後の6試合で全て得点かアシストを記録し、アーセナルとの準決勝第1戦では決勝ゴールを決め、決勝のインテル戦では2アシストを記録した。

加えて、PSGはリーグ・アンとクープ・ドゥ・フランスの国内2冠を達成。デンベレはその両方で重要な役割を果たし、リーグ戦ではメイソン・グリーンウッドとの得点王争いを制し1位となり、カップ戦準決勝でも2得点を挙げた。

大会試合(スタメン)得点アシスト出場時間
リーグ・アン29(20)2181,736
クープ・ドゥ・フランス4(3)31298
UEFAチャンピオンズリーグ15(13)861,166
FIFAクラブワールドカップ4(2)21198
合計52(38)34163,398

デンベレはバロンドール2025を獲得できるのか?

ウスマン・デンベレはバロンドール最有力候補であり、受賞の可能性は十分にある。

チャンピオンズリーグ制覇のデンベレの貢献度は疑いようがない。さらに得点を重ねる攻撃的な選手は、受賞の可能性が高くなる傾向にあり、デンベレもその典型といえる。

しかし、今年の争いでデンベレに不利な点がひとつある。それは国内リーグだ。リーグ・アン(フランス)は欧州5大リーグの中で最もレベルが低いと見なされており、その中でバロンドールを獲得するには他の大会での圧倒的な実績が必要となる。その点において、デンベレはわずかに物足りない部分があるという。

彼の数字はラフィーニャやモハメド・サラーほど際立っておらず、チャンピオンズリーグ決勝では2アシストを記録したものの、自ら得点を挙げることはできなかった。また、夏に行われたクラブW杯決勝のチェルシー戦では沈黙し、チームが大敗する中で存在感を示せなかった。いずれもシーズン最大級の注目試合で、印象的な活躍を残せなかった点が響いている。

結局のところ、デンベレには「シーズンを象徴する瞬間」「圧倒的な数字」「大会での絶対的な実績」「スター性」という受賞に必要な決定打が欠けている。スポーティングニュースの見立てでは、最終的にラフィーニャ(バルセロナ)に軍配が上がると考えられるが、投票者が異なる判断を下す可能性も十分にある。

原文:Ousmane Dembele stats 2024-25: Goals, assists, trophies of PSG star and leading Ballon d'Or contender
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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Kyle Bonn

Kyle Bonn is a Syracuse University broadcast journalism graduate with over a decade of experience covering soccer globally. Kyle specializes in soccer tactics and betting, with a degree in data analytics. Kyle also does TV broadcasts for Wake Forest soccer, and has had previous stops with NBC Soccer and IMG College. When not covering the game, he has long enjoyed loyalty to the New York Giants, Yankees, and Fulham. Kyle enjoys playing racquetball and video games when not watching or covering sports.

小鷹理人 Masato Odaka

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。南アフリカW杯を機にサッカーに魅了され、欧州サッカーを中心に幅広く観戦。大学・大学院でスポーツマネジメントを専攻し、理論と実践の両面からスポーツを追求。フットサル部では全国大会出場経験あり。趣味はスポーツ観戦でサッカー、格闘技、MLBなど幅広く観戦。NBAは現在勉強中。