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【セリエA】2025年夏のインテルの内紛騒動:ラウタロ&会長にチャルハノールが反論

坂東実藍 Miran Bando

【セリエA】2025年夏のインテルの内紛騒動:ラウタロ&会長にチャルハノールが反論 image

クラブ・ワールドカップでベスト16敗退に終わったインテルが、内紛騒動に揺れている。

発端は、7月1日(現地6月30日)に行われたラウンド16でフルミネンセに敗れた試合後、キャプテンのラウタロ・マルティネスがチームへの献身を求めたことだ。インテルのために戦わないのなら、退団すべきと述べた。

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ラウタロ・マルティネスはハカン・チャルハノールを批判?

先日からインテルはハカン・チャルハノールの去就が取りざたされている。不動の司令塔として不可欠な存在だったが、トルコへの移籍の可能性が騒がれているところだ。そして選手はケガのためにクラブW杯を欠場した。

『Gazzetta dello Sport』によると、ラウタロはフルミネンセとの試合後、「ここに残るのを望まない人は出て行くべきだ」と話している。

「このチームにいたいと望まないと。名前は言わないけど、気に入らなかったことがある。今季、僕らは無冠だった。来季はベストのかたちで再出発しなければいけない」

これを受け、ジュゼッペ・マロッタ会長は、ラウタロの発言がチャルハノールに向けたものだろうと認めた。「ここにいるのを望まないなら、去るのが正しい」と述べている。

「今のところ、チャルハノールからは何も言われていない。でも、聞く準備はある。ほかの選手たちについても同様にね。出て行きたいと明確にしたなら、ドアは開けておく」

ハカン・チャルハノールの反論とマルキュス・テュラムの反応

これを受け、チャルハノールは黙っていなかった。インスタグラムに長文を投稿。自身にやましいことはないとしている。逆にラウタロに対して批判的だ。

チャルハノールはラウタロ発言に「何より驚いた」とし、「団結ではなく、分断させる言葉」と述べた。

「チームメイトも会長も、すべての人の意見を尊重する。だけど、リスペクトは一方通行であってはならないものだ」

「このユニフォームを裏切ったことはない」

「自分は代表キャプテンという名誉も授けてもらえた。そこで学んだのは、本物のリーダーは責任を押しつけるのではなく、仲間を支えるものということだ」

さらに、このチャルハノールの投稿にマルキュス・テュラムも「いいね」を押したことが騒動をヒートアップさせている。

テュラムはラウタロとのコンビでゴールを量産してきた。パートナーとして見事な結果を出してきたが、テュラムがチャルハノールの“味方”となったことで、関係への影響が取りざたされている。

Gazzetta dello Sport紙によると、インテルのキブ監督はラウタロやテュラムを含めたチーム全員で緊急ミーティングを開催。団結を求めたという。

坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。