マンチェスター・ユナイテッドのカゼミロ、自身の去就について言及

Vishal Bhawani

浄見耕志 Koushi Kiyomi

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マンチェスター・ユナイテッドのシーズンは、ピッチ上の課題と同じくらい、ピッチ外での疑問とともに幕を開けた。その中でも注目を集めたのが、カゼミロ去就だった。

ブラジル代表のカゼミロには移籍の噂があり、サウジアラビアのクラブが関心を示していると報じられている。

そんな中、カゼミロはついに自身の立場を明かした。

プレミアリーグ開幕戦でユナイテッドがアーセナルに0-1で敗れた後、カゼミロは記者団に次のように語った。

「ここにいてとても幸せだ。家族もここで幸せにしている。キャリントン(ユナイテッドの練習場)でもオールド・トラッフォードでも毎日を楽しんでいる。外部の声がどうであれ気にしない。興味はない。自分はただ、勝つことに集中したいだけだ」

カゼミロの去就、マンチェスター・ユナイテッドの選択は?

状況はやや複雑だ。カゼミロは33歳で、クラブでも高給取りの一人であり、ユナイテッドのオーナー陣はコスト削減に力を入れているとされる。

財務面から見れば売却は理にかなっているが、サッカー面では必ずしもそうとは言えない。

ルベン・アモリム監督就任以来、カゼミロは中盤の要としてブルーノ・フェルナンデスと共にチームにバランスとリーダーシップをもたらしている。

アーセナル戦では、勝ち点を逃すことになったゴールキーパーのミスはあったものの、カゼミロはチーム内で存在感を示した。

その後、カゼミロはチームがまだ発展途上にあることを認めつつも、正しい方向に向かっていると強調した。

「マンチェスター・ユナイテッドは常に勝たなければならない。良い場面も見せられたが、勝利を追い求める必要がある。今は正しい道を進んでいる」

現時点では、ユナイテッドに正式なオファーは届いていない。しかし、移籍市場の時間は刻一刻と過ぎており、クラブはカゼミロの経験を維持する価値があるのか、それともまだ可能なうちに売却して利益を得るべきかを判断しなければならない。

ファンの間で去就をめぐる議論はあるかもしれないが、一つ確かなことがある。カゼミロ自身は退団を望んでおらず、まだ赤い悪魔で力を発揮できると信じており、それをピッチ上で証明したいと考えている。

原文:Casemiro breaks silence as Man Utd face big decision on his future
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)

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Vishal Bhawani

Vishal Bhawani is a sub-editor for the Affiliate Content team and a writer and sub-editor for the Football Wires team at The Sporting News. Based in Indore, India, he holds a Diploma in Operations and Management from Maharashtra University.

Before joining TSN in May 2024, Vishal contributed to Football Express and Six Sports and ran his own blog, Anfield Home, as a passionate Liverpool fan. An avid traveler, he follows multiple sports, including cricket, soccer, and tennis.

浄見耕志 Koushi Kiyomi

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。東京生まれ・東京育ち。スポーツとの出会いは、幼少期に夢中で観戦した大相撲。以来、欧州サッカーやF1を中心に幅広く観戦し、競技そのものだけでなく、その背景や文化にも強い関心を持つ。映画や音楽をはじめカルチャー全般を日常的に吸収し、雑誌文化にも親しんでいる。