バルセロナMF、マイアミ開催に不満を示すもラ・リーガの案を受け入れる

小鷹理人 Masato Odaka

Chirag Sharatkumar

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バルセロナの副キャプテン、フレンキー・デ・ヨングは、ビジャレアルとの試合がマイアミで開催されるというラ・リーガの決定に対して、再び不満を表明した。しかし、同時に、選手として、指示された場所でプレーしなければならない現実を受け入れている。

今月初め、デ・ヨングはこの決定を批判し、「中立地でのアウェー戦」という競技上の不公平さや、移動負担の増加を問題視していた。

「好きじゃない」と彼は会場変更について尋ねられた際に語った。

「クラブ側が経済的に利益を得て、ブランドを世界に広げるという点は理解できる。でも、僕ならやらないね」

「選手にとって良くない。移動が多すぎるし、競争の公平さという点でもフェアじゃない」

「僕たちにとっては、中立地でのアウェー戦になる。ほかのクラブが不満に思っても当然だと思う」

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デ・ヨング、再び不満を示す

オランダ代表MFは先週、バルセロナとの契約延長の際、会場変更への不満を改めて強調した。ただし、現代サッカーの現実として受け入れるしかないとも認めている。

「前に言ったことは今でも同じだ。何も変わっていない」とデ・ヨングは語った。

「でも、僕たちは選手だ。最終的には、どこであってもプレーしなければならない」

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、デ・ヨングの意見を「尊重する」としつつも、北米市場でのクラブの存在感拡大がこの決定を正当化すると強調した。

もちろん、報道によると、この試合による財政的な利益もラポルタら経営陣にとって極めて重要な要素となっている。

ラ・リーガは2017年以降、リーグ戦の試合を米国で開催する構想を進めてきた。

スペインサッカー連盟(RFEF)とUEFAの承認を経て、今月初めに、ビジャレアルのホーム試合として予定されていたバルセロナ戦が、12月20日にマイアミのハードロック・スタジアムで開催されることが正式発表された。

バルセロナのハンジ・フリック監督も、10月17日(金)の記者会見で、7,200キロもの長距離移動に対して不満を漏らした。

「選手たちは喜んでいないし、私も満足していない。しかし、ラ・リーガがこの試合を決めた以上、従うしかない」と語った。

フリック監督とそのチームにとって、この試合は、冬のスケジュールをさらに過密にすることになる。バルセロナは12月のマイアミ遠征に続き、1月7日から始まるスペイン・スーパーカップのため、サウジアラビアへの移動も予定されている。

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原文:Barcelona star unhappy with Miami match but accepts the reality of La Liga
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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小鷹理人 Masato Odaka

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。南アフリカW杯を機にサッカーに魅了され、欧州サッカーを中心に幅広く観戦。大学・大学院でスポーツマネジメントを専攻し、理論と実践の両面からスポーツを追求。フットサル部では全国大会出場経験あり。趣味はスポーツ観戦でサッカー、格闘技、MLBなど幅広く観戦。NBAは現在勉強中。

Chirag Sharatkumar

Chirag Sharatkumar is a freelance writer for The Sporting News, with a focus on the Premier League, international football, and global fan culture. He also has extensive experience with the Stats Perform news agency and is a keen long-form sport and culture writer and storyteller. His work can be found on the pages of MUNDIAL Magazine and across various Substack platforms.