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2025-26シーズンに2年目を迎える注目選手は?

NBA.com

小野春稀 Haruki Ono

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スター選手の移籍や、NBAドラフトで新たにリーグにやってきたルーキーの存在は、毎年​​​​​NBAの新シーズンへの期待を高めるものだ。

2年目を迎える選手の存在も忘れてはならない。彼らは1シーズンをかけて、NBAという大学のキャンパス​​での過ごし方を身につけたばかりである。例年、大きな飛躍を果たす者もいれば、2年目のジンクスに直面し苦戦する者もいる。

【関連記事】2024-2025シーズンのオールルーキー発表 新人王やドラフト1位選出で史上初の記録も|NBAアウォード

今回は、2025-26シーズンに注目すべき10人の2年目選手を、2024年ドラフト指名順に紹介する。

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注目すべき10人の2年目戦士

Zaccharie Risacher

ザカリー・リザシェイ(アトランタ・ホークス)

指名順位:全体1位

2024-25スタッツ: 12.6 得点、3.6リバウンド、1.2アシスト

リザシェイはホークスで73試合に先発出場し、成長を遂げた。与えられたチャンスをものにし、2月、3月のイースト最優秀新人に選出された。1月1日以降、リザシェイは平均14得点を記録し、FG成功率50%(3P成功率40%、FT成功率72.6%)を達成した。この期間に同様の成績を残した選手はわずか9人。オフシーズンに大幅な強化に成功したホークスだが、イーストの優勝争いに加わるには、リザシェイのシュート力はさらに重要となる。ネッツ戦ではシーズンハイとなる38得点を記録し勝利に貢献した。

Reed Sheppard

リード・シェパード(ヒューストン・ロケッツ)

指名順位:全体3位

2024-25スタッツ:4.4得点、1.5リバウンド、1.4アシスト

シェパードのルーキーイヤーはリザシェイとは正反対だった。52勝30敗とウェストの第2シードを獲得したロケッツにおいて、シェパードの出場機会は限定的なものとなった。シェパードはベンチから52試合に出場し、累計出場時間の70%はオールスターブレイク前に集中した。シーズン終盤には3Pシュートが復調し、プレイメーカーとしての確かな能力を見せたが、イメ・ウドカ監督はシェパードの成長よりもディフェンスの強度を優先した。フレッド・バンブリートとアメン・トンプソンの控えとして、アーロン・ホリデーと出場時間を争うことになるだろう。

ロブ・ディリングハム(ミネソタ・ティンバーウルブズ)

指名順位:全体8位

2024-25スタッツ:4.5得点、1リバウンド、2アシスト

衰えを見せるマイク・コンリーの後釜がいないというチーム事情もあり、ディリングハムは信頼を得た。ディリングハムは十分な出場時間があれば、良いパフォーマンスを見せた。20分以上出場した試合では平均11.7得点、5.7アシストを記録した。しかし、そのような試合はわずか6試合のみで、2月以降は1試合もなかった。ウルブズは2年連続のウェスト決勝進出を果たしたが、その過程でディリングハムは大きなインパクトを与えられなかった。ディリンガムの将来は、コンリーの役割だけでなく、アンソニー・エドワーズとの相性がどれだけ良いかにかかっている。

コディ・ウィリアムズ(ユタ・ジャズ)

指名順位:全体10位

2024-25スタッツ:4.6得点、2.3リバウンド、1.2アシスト

ウィリアムズにかかるプレッシャーは、同期のアイザイア・コリアー(全体29位)とカイル・フィリパウスキー(全体32位)がより大きな役割を確立したことで若干減少したかもしれない。しかし、オクラホマシティ・サンダーでブレイクアウトした兄のジェイレン・ウィリアムズの存在もあって、ジャズにおけるコディの期待値は大きくなった。20歳のコディはサマーリーグで力強いパフォーマンスを披露した。ソルトレイクシティでは43%のFG成功率で平均11.7得点、ラスベガスでは46%のFG成功率で平均20.4得点を記録。細身の体格に筋力を加えるため、今オフはトレーニングと栄養プログラムに取り組んでいる。

Matas Buzelis

マタス・ブゼリス(シカゴ・ブルズ)

指名順位:全体11位

2024-25スタッツ:8.6得点、3.5リバウンド、1アシスト

ブルズファンは、82試合のシーズンを通じてブゼリスの出場機会を徐々に増やしたチームの判断を支持した。一方で、なぜもっと早く起用しなかったのかと疑問を抱く声もあった。オールスターブレイク以降、ブルズが22勝33敗で低迷する中、彼の出場時間は平均26.8分に急増し、それに伴い成績も平均13得点、4.8リバウンドと向上した。シュート精度が高く、オープンコートでの脅威となり、ハイライト級のダンクも披露した。オフシーズンのインタビューで自身の選手としての天井について問われると、ブゼリスはこう答えた。「俺は常に自分が最高になれると思っている。そういう風に育てられたんだ。史上最高の選手になれると信じている」

Ware Risacher

ケレル・ウェア(マイアミ・ヒート)

指名順位:全体15位

2024-25スタッツ:9.3得点、7.4リバウンド、1.1ブロック

ウェアはシーズン終盤に好調を維持し、最後の38試合中36試合で先発出場を果たし、オールルーキー2ndチームに選出された。36分換算ではダブルダブルを記録しており、サマーリーグでも勢いそのままに活躍。平均17.3得点、10.0リバウンド、FG成功率52.6%を記録した。ヒートのエリック・スポールストラHCは、ウェアとバム・アデバヨとのビッグラインナップを想定しており、ウェアに対して才能に見合った努力を求める姿勢を示している。

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Jared McCain

ジャレッド・マケイン(フィラデルフィア・76ers)

指名順位:全体16位

2024-25スタッツ:15.3得点、2.4リバウンド、2.6アシスト

マケインは2024年ドラフト組最大の"If"だった。12月に半月板の手術によりシーズンを終えるまで、新人王争いに加わる勢いを見せていた。マケインは離脱前まで、先発級の出場時間を確保し3P成功率38%を記録。彼の指名を見送ったチームを後悔させるような活躍ぶりであった。マケインはタイリース・マキシー、VJ・エッジコム、カイル・ラウリー、クエンティン・グライムズらとともに、激しい競争をすることになるだろう。

Memphis Grizzlies guard Jaylen Wells

ジェイレン・ウェルズ(メンフィス・グリズリーズ)

指名順位:全体39位

2024-25スタッツ:10.4得点、3.4リバウンド、1.7アシスト

ウェルズは昨年のドラフトで注目度の低かった選手だったが、2巡目で加入したグリズリーズで期待以上の活躍を見せた。ルーキーの中で出場時間3位、得点4位、リバウンド14位、アシスト9位を記録し、74試合に先発出場した。ボールを持つ機会こそ少ないが、相手チームのエースのディフェンスを任された。手首骨折によりシーズン最終盤に無念の離脱となったが、2025-26シーズン、デズモンド・ベインの移籍によりウェルズのオフェンスでの役割は増えるだろう。

クインテン・ポスト(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)

指名順位:全体52位

2024-25スタッツ:8.1得点、3.5リバウンド、1.3アシスト

オランダ出身のポストは、ウォリアーズにとってシーズン終盤の掘り出し物であった。1月以降は42試合中42試合に出場し、3P成功率40.8%を記録。強力なストレッチファイブとしてチームに貢献した。プレイオフではスティーブ・カーHCがベテラン選手を起用したため、出場時間は減少した。ポストはサマーリーグに参加せず、足首の痛みの回復途上にある。2025-26シーズンには先発候補として期待されるが、守備力の向上と筋力強化が課題だ。

Bronny James

ブロニー・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)

指名順位:全体55位

2024-25スタッツ:2.4得点、0.7リバウンド、0.8アシスト

大げさだという人もいるだろう。ブロニーのルーキーシーズンには、彼の実力を疑う人々から多くの注目が集まった。ましてや父親と同じチームでプレイすることになったのだ。ブロニーは厳しい視線を耐え抜き、Gリーグでプレイする機会を着実に増やし、サマーリーグでは上々のパフォーマンスを見せた(平均14.3得点、24.3分出場、FG成功率47.6%)。レイカーズのバックコートで出場時間を得るためには、ディフェンスを強化することが必要だ。

その他の注目選手:デビン・カーター(サクラメント・キングス)、エイジェイ・ミッチェル(オクラホマシティ・サンダー)、ティジャン・サラーン(シャーロット・ホーネッツ)、テレンス・シャノンJr(ミネソタ・ティンバーウルブズ)、二コラ・トピッチ(オクラホマシティ・サンダー)

原文:10 second-year players to keep an eye on in 2025-26

抄訳:小野春稀(スポーティングニュース日本版)

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小野春稀 Haruki Ono

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。大学生。元はスポーティングニュースのNBAニュースを毎日楽しみにしていた読者であったが、今では縁あってライターとして活動している。小学生の時にカイリー・アービングのドリブルに魅了されNBAの虜に。その影響で中高6年間はバスケに熱中した。主にNBAの記事を執筆している。