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オクラホマシティ・サンダーの歴代最高選手9人──ケビン・デュラントからシェイ・ギルジャス・アレクサンダーまで

Dan Treacy

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

オクラホマシティ・サンダーの歴代最高選手9人──ケビン・デュラントからシェイ・ギルジャス・アレクサンダーまで image

2008年にオクラホマシティに移転して以来、驚くほど多くのNBAスターたちがサンダーのユニフォームに袖を通してきた。

ケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルック、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーといったビッグネームに加え、クリス・ポールやカーメロ・アンソニーなど、殿堂入り級の選手たちも在籍経験がある。

では、そうした選手たちはサンダーの短い歴史の中でどのような位置づけになるのか?

ここでは、サンダーの歴代ベストプレイヤー9人を紹介する。このランキングには、オクラホマシティに移転して以降の選手のみが含まれている。

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9. スティーブン・アダムズ(2013-20)

Steven Adams

サンダーでの実績:

  • 7シーズン在籍
  • 4,029リバウンド(OKC移転後3位)
  • 531ブロック(同3位)

選出理由:

キャリア初期に印象的なディフェンダーとして頭角を現したアダムズは、ケビン・デュラント退団後もサンダーをプレイオフチームとして維持するのに貢献した。オクラホマシティ移転後、ブロック数とスティール数でいずれもチーム歴代3位にランクインしており、サンダーでの最後の3シーズンでは平均9リバウンド以上を記録。特にスパーズとのウェスタン・カンファレンス準決勝では平均ダブルダブルをマークし、勝利に大きく貢献した。

サンダー史での位置づけ:

アダムズの「象徴的瞬間」と言えば、2016年の西決勝でドレイモンド・グリーンから股間へのキックを受けた場面かもしれない。しかしそれ以上に、アダムズはスタッツには表れない部分でも影響を与える堅実な守備型ビッグマンとして、プレイオフ常連だったサンダーの重要な役割を担った存在だった。

8. ジェームズ・ハーデン(2009-12)

James Harden

サンダーでの実績:

  • 3シーズン在籍
  • シックスマン賞(2011-12)
  • 通算2,795得点
  • NBAファイナル進出(2012年)

選出理由:

ハーデンはサンダーにとって興味深いケースだ。彼がサンダーに在籍したのはわずか3シーズンで、ロケッツ移籍後にMVPを獲得し殿堂入りへの道を歩んだ。サンダーに在籍した選手の中でも才能はトップクラスだが、オクラホマシティ時代の大半はまだ発展途上だった。それでも、2年目にはシックスマンとして頭角を現し、2012年のNBAファイナル進出を支えた重要な存在となった。シックスマン賞を受賞し、限られた役割の中でも高いシュート効率を記録するなど、その才能の一端を示した。

サンダー史での位置づけ:

ハーデンといえばロケッツ時代の活躍が強く記憶されるだろうが、サンダー時代にもその才能の片鱗は見せていた。2012年のファイナル進出時には、将来MVPとなる3人組の一角として貢献し、サンダーの歴史に確かな足跡を残している。

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7. ルーゲンツ・ドート(2019-現在)

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(NBAE via Getty Images)

サンダーでの実績:

  • 6シーズン在籍
  • NBAオールディフェンシブ1stチーム選出(2024-25)
  • OKC移転後3Pショット成功数:3位
  • 通算4,442得点

選出理由:

ドラフト外からサム・プレスティが見出した掘り出し物であるドートは、サンダーがNBA最下位レベルからトップクラスのチームへと成長する過程で、欠かせない存在へと変貌した。優れたディフェンダーである彼は、2024-25シーズンにNBAオールディフェンシブ1stチームに選出され、5年連続で平均二桁得点を記録した。サンダーに6シーズン在籍しており、オクラホマシティ移転後の多くの有名選手と肩を並べるキャリアを築いている。勝利への貢献度の高さが、彼の存在感を際立たせている。

サンダー史での位置づけ:

68勝を挙げ、優勝を狙えるチームに成長した中での「縁の下の力持ち」。ドートは、サンダーが歴史的に苦しんだ暗黒期においても中心的な存在であり、卓越した攻守のスキルでチーム再建を支えた重要な選手である。

6.ジェイレン・ウィリアムズ(2022-現在)

Jalen Williams Oklahoma City Thunder

NBA Entertainment

サンダーでの実績:

  • 3シーズン在籍
  • オールスター選出(2024-25)
  • オールNBAサードチーム選出(2024-25)
  • NBAオールディフェンシブ2ndチーム選出(2024-25)
  • 新人王投票2位(2022-23)

選出理由:

ウィリアムズのサンダーでのレガシーはまだ始まったばかりだが、キャリア初期の段階ですでにチームの勝利に大きな影響を与えており、オクラホマシティ移転後のフランチャイズの中でも優れた選手としての地位を築いている。スコアラーとして頭角を現す一方で、ディフェンスでも高いインパクトを残しており、サンダーにとって理想的なシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの相棒として、オールスター選手にまで成長した。

サンダー史での位置づけ:

チャンピオンシップ獲得となれば、オクラホマシティの中核メンバーたち全員が歴史を塗り替えることになるだろう。しかしウィリアムズはすでに、オールスターおよびオールNBAチームに名を連ねたことで、NBAの新たなエリートチームにおけるキープレイヤーとして、自身のレガシーを築き始めている。

5. ポール・ジョージ(2017-19)

Paul George, Thunder

サンダーでの実績:

  • 2シーズン在籍
  • オールスター2回選出
  • オールNBAチーム2回選出
  • MVP投票3位
  • NBAオールディフェンシブ1stチーム選出
  • スティール王(2018-19)
  • シーズン3P成功数で球団記録保持(2018-19)

選出理由:

ジョージがサンダーで過ごしたのはわずか2シーズンだったが、それは彼のキャリアの中でも最高のシーズンのひとつだった。オクラホマシティでの1年目には最優秀守備選手賞の投票で4位に入り、2年目の2018-19シーズンにはキャリアハイとなる平均28得点をマーク。オールNBA1stチームとオールディフェンシブ1stチームの両方に選出され、キャリアで最も完成度の高いシーズンを送った。プレーオフでの成功には恵まれなかったものの、ジョージはサンダーにおいて自身のベストパフォーマンスを披露した。

サンダー史での位置づけ:

ジョージのオクラホマシティにおける長期的なレガシーは、彼のトレードによってシェイ・ギルジャス・アレクサンダーと大量のドラフト指名権をチームにもたらしたことにある。しかし同時に、ケビン・デュラント退団から1年後にチームが必要としていた「第2のスーパースター」として、キャリア最高とも言えるパフォーマンスでファンを魅了した。

4. サージ・イバカ(2008-16)

Serge Ibaka

サンダーでの実績:

  • 7シーズン在籍
  • NBAオールディフェンシブ1stチーム3回選出
  • ブロック王:2回
  • 歴代ブロック数:球団1位
  • 最優秀守備選手賞の投票で3度トップ4入り
  • NBAファイナル進出(2012年)

選出理由:

イバカはサンダー在籍中、オフェンスの主役になることはなかったが、ディフェンス面では圧倒的な存在感を放ち、2010年代前半にデュラントやウェストブルックが注目を集める中、不可欠な役割を果たしていた。オールディフェンシブ1stチームに3度選出され、ブロック数でリーグ1位を2回記録。さらに、シアトル時代を含めたフランチャイズの通算ブロック数記録を保持している。また、4シーズンで平均12得点以上、5年連続で平均7リバウンド以上をマークした。

サンダー史での位置づけ:

圧倒的なショットブロッカーとして、オクラホマシティの優れた育成システムを体現したイバカは、2012年にNBAファイナル進出を果たすなど、サンダーで守備の軸を担った存在だった。

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3. シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(2019-現在)

サンダーでの実績:

  • 6シーズン在籍
  • オールスター3回選出
  • オールNBA1stチーム3回選出
  • MVP受賞(2024-25)
  • MVP投票トップ5入り3回
  • 得点王(2024-25)
  • シーズン最多得点の球団記録保持者
  • 通算10,405得点

選出理由:

ギルジャス・アレクサンダーは、ポール・ジョージとのトレードでオクラホマシティにやって来た日から成長を止めることなく、今ではフランチャイズ史上屈指の選手のひとりとなった。MVP受賞に加え、30得点以上を記録したシーズンがすでに3度あり、NBAでも屈指のスコアリング能力を持つ存在へと変貌した。一方、守備でも高いパフォーマンスを維持している。彼をエースに据えた2024-25シーズンのサンダーは、リーグ最高となる68勝を記録した。

サンダー史での位置づけ:

もし彼がチャンピオンシップを獲得すれば、ウェストブルックのようなチームのレジェンド以上に突出した存在になるだろう。しかし現時点でも、MVP受賞と桁違いのオフェンス力によって、永久欠番とバスケットボール殿堂入りは確実視されるほどの存在になっている。

2. ラッセル・ウェストブルック(2008-19)

Russell Westbrook

サンダーでの実績:

  • 11シーズン在籍
  • オールスター選出8回
  • オールNBAチーム選出8回
  • MVP受賞(2016-17)
  • フランチャイズの通算得点王(シアトルおよびOKC時代含む)
  • トリプルダブル数でフランチャイズ記録保持者
  • NBAファイナル進出(2012年)
  • 通算6,897アシスト(OKC移転後最多)

選出理由:

ウェストブルックは嵐のような存在だが、彼はサンダー時代の大部分においてNBAで最もエキサイティングな選手の1人だった。そして彼が登場するまで不可能と思われていたスタッツを次々と記録した。デュラントと共にウエスタン・カンファレンスの王者争いを繰り広げた時代の中心選手であり、デュラント退団後にはMVPを受賞し、3年連続でシーズン平均トリプルダブルという前代未聞の偉業を成し遂げた。

サンダー史での位置づけ:

ウェストブルックにはフラストレーションのたまる瞬間もあったが、彼の全盛期にはそうした低迷期を上回る多くのハイライトがあった。トリプルダブルを量産しNBAの歴史を書き換えたダイナミックなポイントガードであり、MVPを獲得した彼は、将来オクラホマシティのアリーナでその背番号が永久欠番になるべき選手のひとりである。

1. ケビン・デュラント(2007-16)

Kevin Durant

サンダーでの実績:

  • 9シーズン在籍
  • オールスター選出7回
  • MVP受賞(2013-14)
  • 新人王(2007-08)
  • オールNBA1stチーム選出5回
  • MVP投票トップ5入り6回
  • 得点王4回
  • NBAファイナル進出(2012年)
  • 通算17,566得点

選出理由:

デュラントはサンダーのユニフォームでラリー・オブライエン・トロフィー(優勝)を掲げることはなかったが、9シーズンにわたる圧巻の活躍でフランチャイズの伝説となった。サンダー在籍中に4度の得点王に輝き、2013-14シーズンにはMVPも受賞。その間に6度もMVP投票でトップ5入りを果たした。常にチームをウエスタン・カンファレンスの上位争いに導き、2012年にはわずか23歳でNBAファイナルに進出。約10年にわたりリーグ屈指のスター選手として君臨し、彼の背番号がいつかオクラホマシティのアリーナに掲げられるのは間違いない。

サンダー史での位置づけ:

2016年にスーパーチームであるウォリアーズへの移籍を決断した際、多くのサンダーファンは確かに失望した。しかし、彼のキャリアが終われば、冷静な見方が勝るだろう。デュラントはオクラホマシティに「卓越」をもたらし、優勝こそ逃したものの、それ以外のすべてを成し遂げた選手だった。

原文:Ranking the 9 greatest Thunder players ever, from Kevin Durant to Shai Gilgeous-Alexander
抄訳:佐藤瑞紀(スポーティングニュース日本版)

Dan Treacy

Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

佐藤瑞紀 Mizuki Sato

京都府生まれ、立命館大学卒。The Sporting Newsのアシスタントエディター。大学在学中は、ファッションに携わり、Levi'sやセレクトショップでスタッフとしてキャリアをスタート。大学卒業後に上京し、ファッションとカルチャーを結びつけた記事を執筆。バスケ未経験ながら、2015年にカリーのプレーに魅了され、NBA観戦が大好きになる。