【イースト編】トップ10選手を予想|NBA2025-26シーズン

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小野春稀 Haruki Ono

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NBAのオフシーズンも落ち着きを見せ始めてきた。各チームの陣容も整いつつあり、来シーズンの展開を予想してみるのもいいだろう。

今回は2025-26シーズンの、イースタンカンファレンスのトップ10選手を考えていく。

【ウェスト編】トップ10選手を予想|NBA2025-26シーズン

ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムとインディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンは、アキレス腱の怪我を負っており、来シーズンを全休する見込みだ。両者は確実にランクインしただろうが、今回は対象外となった。

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2025-26シーズンの東トップ10選手予想

1位:ヤニス・アデトクンポ(ミルウォーキー・バックス)

1位と他の選手たちとの間には差がある。ヤニスのMVP2回、NBA優勝、NBAファイナルMVPの実績に肩を並べる選手はいないからだ。そしてヤニスは 全盛期の真っ只中だ。ヤニスは、リーグ最高の2ウェイプレイヤーであり、ゴールに向かって突進する時には圧倒的で、リムを守る時には威圧的な存在だ。フリースローと3Pという課題はあるが、ヤニスはイーストの選手たちの中では孤高の存在だ。過去4シーズンで平均30得点と12リバウンドを記録している。複数シーズンで平均25得点、10リバウンド、5アシスト、1スティール、1ブロックを達成した唯一の選手でもある。

Jalen Brunson

2位:ジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)

連続してオールNBAチームに選出されたことは、ブランソンがリーグ屈指のポイントガードであることを証明している。2025年のMVP投票でも票を獲得し、クラッチプレイヤー・オブ・ザ・イヤーのタイトルも獲得した。ブランソンは2巡目で指名され、マーベリックスの控えポイントガードだったところから、わずか数年でフランチャイズの顔へと成長した。ドリブルが巧みで、ミドルレンジも安定しており、当然ながら試合が決まるシュートを打ちたがる選手だ。ポイントガードとしては、キャリア平均5アシストと、多くのパスを生み出しているわけではない。しかし、彼なしで現在のニックスがありえただろうか?

Donovan Mitchell

3位:ドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)

オールNBA1stチームに選ばれたことだけでも、このリストに名を連ねるに値するだろう。ミッチェルは、ユタ・ジャズで、そして現在は優勝争いをしているキャブスで、フランチャイズを背負う選手としてプレイしている。彼はガードにしては優れたリバウンダーで、パスも上手く、ディフェンスも向上している。シューターとしては、若干波があり、得点も3年連続で低下している(2022-23 シーズンの28.3 得点から、昨シーズンは24得点)。しかし、彼の支配力が揺らぐことはなく、相手ディフェンスにとっての脅威であり続けている。またクラッチタイムではさらにギアをあげる選手で、昨季のミッチェルはクラッチタイムで88得点をあげ、これはリーグ15位の数字であった。

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4位:パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)

2024-25 シーズンは腹斜筋の断裂により46 試合の出場にとどまったが、バンケロは明らかにスターへの飛躍を遂げようとしている。身長 208 cm のフォワードであるバンケロは、ロングシュート、速攻、ポストプレイなどあらゆる側面で威力を発揮する。これによりマジックは、プレイにおいて大きな柔軟性を発揮することができる。昨シーズンの限られた出場時間の中で、彼は平均 25.6 得点、7.5 リバウンド、4.8 アシストを記録し、そのオールラウンドな能力を示した。2ウェイプレーヤーとして高い評価を得るためには、リムプロテクト(1 シーズンで 50 ブロックを超えたことは一度もない)を向上させる必要があるが、まだ22 歳の選手である。

Cade Cunningham

5位:ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)

ケイドは、全体1位指名選手にふさわしいブレイクアウトシーズンを送った。オールスター、オールNBA選出、そして低迷していたピストンズのプレイオフ進出。平均26.1得点、6.1リバウンド、9.1アシストを記録したケイドは、相手チームにとって手強い相手だった。彼のプレイの流れは自然で、適切なパスを出し、適切なシュートを放ち、ミスマッチを上手く利用する。悪いスランプに陥ることもほとんどない。24歳となる来シーズンは、チームとともにさらなるステップアップが期待される。

6位:ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)

2シーズン前のMVPのランキングが低すぎると主張する人もいるだろう。一方で、彼の稼働率を指摘する人々は、ランキングが高すぎると言うかもしれない。エンビードは健康でさえいれば圧倒的な選手であり、彼の現在位置は6位が適切であろう。エンビードはシーズンで69試合以上プレイしたことがなく、直近2シーズンで合計58試合しかプレイしていない。彼のコンディションは常に課題であり、残りのキャリアにもついて回るものだ。それでも、健康でモチベーションが高い状態であればMVP候補となり、攻守の両面で試合を支配する能力がある。過去4シーズンのうち3シーズンで平均30.6得点以上を記録し、3Pシュートもまずまずの精度を誇る。また、キャリア平均11リバウンドを記録し、リーグ屈指のブロックショット能力も持っている。

7位:エバン・モーブリー(クリーブランド・キャバリアーズ)

最優秀守備選手賞に輝き、オールNBAチームにも選出されたモーブリーは、今まさに成長段階にあり、キャリアのピークまでの余地を残す選手だ。彼の存在と成長の可能性は、キャバリアーズが現在、そして将来の優勝候補であることの大きな要因だ。彼のディフェンス本能は稀なもので、複数のポジションをマークでき、ミスマッチになることがない。昨シーズン、モーブリーがディフェンスした際の相手のシュート成功率は44.5%で、1試合平均10.4本のシュートコンテストという数字はNBAでトップクラスだった。オフェンス面ではまだ発展途上だが、41得点の試合も記録しており、キャリア通算シュート成功率も54.8%と高水準だ。

Boston Celtics guard Jaylen Brown

8位:ジェイレン・ブラウン(ボストン・セルティックス)

2023-24シーズン、NBAファイナルMVPとNBA優勝を果たしたことで、ブラウンはスーパーマックス契約を手にした。24-25シーズン、やや調子を落としたとはいえ、セカンドオプションとしてブラウンはリーグ最高の選手の一人であり、セルティックス以外のチームであればファーストオプションを任されるだろう。テイタムが来シーズン全体を欠場する可能性もある中、ブラウンがファーストオプションとしてどのような成績を残すのかは注目だ。ブラウンはキャリア平均47.8%の効率的なシューターで、攻守に優れたオールラウンダーだ。

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Karl-Anthony Towns

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9位:カール・アンソニー・タウンズ(ニューヨーク・ニックス)

昨シーズン、自身5度目のオールスター選出と3度目のオールNBAチームに選出されたタウンズは、依然としてリーグで最もシュート力のあるビッグマンとして君臨している。彼のスペースを広げる能力は、現代のバスケットボールに求められるものだ。ただし、ペイントエリアでのプレイに消極的だという見方もできる。(昨シーズン、彼は213回のポストアップポゼッションで213得点を挙げた)。しかし、タウンズのように3Pシュート成功率40%を誇る選手であれば、メリットがデメリットを上回る。昨シーズン、彼はキャリアハイの12.8リバウンドをマークし、6シーズン連続で20得点と10リバウンド以上を記録した。タウンズには時々集中力が途切れる瞬間もあるが、たいていは信頼できるオプションだ。

Trae Young Atlanta Hawks

10位:トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)

ヤングはNBAで最も才能豊かなオフェンスプレイヤーの一人で、それは過大評価ではない。プレイメイカーとして、2020年代にヤングほどのパフォーマンスを見せた選手はほとんどいない。彼は総アシスト数で3度1位に立ち、昨シーズンは平均11.6アシストでNBAトップを記録した。2024-25シーズンには24.2得点を記録し、3Pシューターとしても相手チームの脅威であった。しかし、昨シーズンのシュート効率は低下(FG成功率41.1%、3Pシュートは成功率34%)し、守備面ミスマッチをつかれることも多い。ただし、ヤングが少なくとも守備面で弱点にならないよう、より努力している点は評価するべきだ。

【ウェスト編】トップ10選手を予想|NBA2025-26シーズン

その他の候補者

  • スコッティ・バーンズ(トロント・ラプターズ)
  • バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)
  • タイリース・マキシー(フィラデルフィア・76ers)

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小野春稀 Haruki Ono

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。大学生。元はスポーティングニュースのNBAニュースを毎日楽しみにしていた読者であったが、今では縁あってライターとして活動している。小学生の時にカイリー・アービングのドリブルに魅了されNBAの虜に。その影響で中高6年間はバスケに熱中した。主にNBAの記事を執筆している。