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第6戦に向けて注目の数字 サンダーとペイサーズの興味深いスタッツ|NBAファイナル2025

John Schuhmann, NBA.com

坂東実藍 Miran Bando

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NBA Entertainment

オクラホマシティ・サンダーは2024-2025シーズンのNBA優勝まであと1勝に迫っている。一方、インディアナ・ペイサーズは第6戦がホームでの試合だ。9年ぶりとなるNBAファイナル第7戦が行われる可能性もある。

ここでは、6月19日(日本時間20日)に行われる第6戦に向け、注目すべきスタッツをまとめた。

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1. 598

『Second Spectrum』によると、ここまでの5試合でペイサーズはパス本数がサンダーより598本も多い。1試合平均で120本ほどの差だ。ボール回しはずっとペイサーズの攻撃において重要だった。また、サンダーの積極的な守備が、普段以上にボールを回させているのだろう。ポゼッション24分あたりのパスが386本というのは、今プレイオフでペイサーズにとっても最多の数字だ。

一方、サンダーはシェイ・ギルジャス・アレクサンダーとジェイレン・ウィリアムズが1試合平均58.2得点をあげているが、フィールドゴールのうちアシストされたのは21%にとどまっている。


2. 31

第5戦まででサンダーはショット機会(FG試投やフリースロー)がペイサーズより31回多かった。ただ、トゥルー・シューティング成功率は、ペイサーズが58.3%とサンダーの57.1%を上回る。

だが、サンダーはポゼッションゲームで上回っており、ターンオーバーは26少なく、オフェンシブリバウンドは9つ多い。ペイサーズがショット機会で上回ったのは、第3戦だけだ(今プレイオフの21試合で6回目だった)。


3. 229

サンダーはプレイオフで229スティールを記録している。これはスティールが記録されるようになってからの52シーズンで2位に23差の最多の数字だ。しかし、個人で見ると、チームトップのアレックス・カルーソでさえ42スティールと、ここ52年間の歴代27位にとどまる。


4. 110.1

ペイサーズはファイナルでの5試合で100ポゼッションあたり110.1得点。タイリース・ハリバートンとパスカル・シアカムが不在だったレギュラーシーズン最終戦を除くと、オールスターブレイク以降の5試合の数字としてはチームワーストだ。

トゥルー・シューティング成功率は58.3%で、サンダーを上回っているが、今プレイオフのチーム最低の数字。ターンオーバー率(100ポゼッションあたり18.7)は、大差で最多の数字となっている。


5. 14.0

サンダーは勝利した3試合で100ポゼッションあたり120.4得点、敗れた2試合で106.4得点を記録しており、その差は14.0点。FT率(FG100本あたりの試投数が40.6対30.5)やオフェンシブリバウンド率(36.4%対28.3%)の違いも一因だ。


6. 65

サンダーは制限区域内からの得点で34点、FTで31点と、ペイサーズを合計で65点上回っている。一方、ペイサーズは制限区域外からのFGで41点を上回っている。


7. 14.5

ペイサーズはハリバートンがコートに立っていなかった60分間で、100ポゼッションあたり14.5点を下回っている。第5戦はハリバートンがふくらはぎのケガを抱えながらのプレイで、シリーズで初めて、彼が出場している時間でも大きく下回った。また、どちらのチームも層は厚いが、サンダーのベンチメンバーはペイサーズのベンチメンバーよりも大きく成功している。


8. 49.1%

ファイナルでのペイサーズはコーナーからの3ポイントショット成功率が49.1%。サンダーよりも11本多く決めているが、第5戦では試投5本とシリーズで最も少なかった。

また、コーナー以外からの3Pも31.3%にとどまり、直近2ラウンドの39.8%から大きく数字が落ちており、4シリーズで最も低い記録だ。


9. 17.4%

Second Spectrumによると、ショットクロック残り6秒以内の3Pは、両チーム合計で69本中12本成功(17.4%)にとどまっている。第5戦ではサンダーがついにトランジションゲームを見せたが、ペイサーズは1試合平均でトランジションからの得点が15.4。『Synergy』によると、第3戦までの25.8点から数字が落ちている。

そしてペイサーズはショットクロックが少なくなると、本当に苦しんできた。ショットクロック残り6秒以内のFG成功率は、25.5%にとどまっている(3Pは47本中7本成功)。対するサンダーは28.6%と22本中5本成功だ。


10. 0.63

Second Spectrumによると、サンダーがハリバートンに対するボールスクリーンでスイッチした際のペイサーズは、38回で24得点と平均0.63得点。一方、サンダーがハリバートンに対して違う守備をした際は0.92得点となる。

スイッチはペイサーズのボール回しを抑え、ハリバートンをアイソレーションに向かわせられる。その際のペイサーズは1回のチャンスあたり0.45得点だ(20回で9得点)。これまでの3ラウンドで記録した1.16得点を下回っている。

原文:2025 NBA Finals: 10 numbers to know about the series thus far(抄訳)
翻訳:坂東実藍


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坂東実藍 Miran Bando

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。