ロサンゼルス・ドジャースはデトロイト・タイガースと並んでメジャーリーグ(MLB)でトップの成績をマークしている。その原動力の1人、マックス・マンシーは最近絶好調で1938年以来初となる快挙を成し遂げた。
シーズン当初は苦戦したマンシーだったが、眼鏡をかけるようになってから打撃成績が急上昇した。4月29日までの成績は打率.180/出塁率.295/長打率.236だったのが、4月30日に乱視の改善のため眼鏡を着用し始めたと報じられて以来、打率.291/出塁率.419/長打率.583で12本塁打を記録している。
そして、5月31日以降の約一ヶ月の間にマンシーは歴史にその名を刻んだ。
『OptaSTATS』によるとマンシーはその間、6打点以上あげた試合が3試合、7打点以上が2試合、複数本塁打の試合が3試合、3ラン/満塁ホーマーを複数本記録した試合が2試合、そして満塁ホームランを2本記録している。1シーズンにこれらの成績を達成した選手は1938年に殿堂入りしたジミー・フォックス(アスレティックスほか)だけだ。マンシーはそのフォックスに並ぶ数字を1ヶ月足らずの期間で達成した。
フォックスは1938年にMVPを受賞した。フォックスにとって3度目かつ最後のMVP受賞だった。フォックスはMVP以外にも9度のオールスター選出、2度の首位打者、そして三冠王にも輝いている。マンシーが今年MVPを受賞するのは難しいかもしれないが、彼の復調はドジャースにとって強力な武器となっている。
もしマンシーが序盤のような苦戦を続けていたら、ドジャースは内野の陣容を大幅に変更していたかもしれない。しかし今の活躍ぶりで、トレードデッドラインまでに三塁手を獲得する必要がなくなった。
マンシーはMLB10年のキャリアで2度のオールスター選出経験がある。ドジャースは8シーズン目となり、2度のワールドシリーズ優勝を経験している。34歳のマンシーは今季終了後フリーエージェントとなるが、最近の好調なバッティングでエリート選手の仲間入りを果たし、チームに残留する価値があることを証明してみせている。
原文:Dodgers Max Muncy makes history not done since Hall of Famer Jimmie Foxx in 1938
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
MLB関連記事
- 大谷翔平が今季28号ホームランで71年前のウィリー・メイズの記録に並ぶ偉業を達成
- メッツのファン・ソトがブレーブス戦の1試合2ホーマーでジミー・フォックスの記録を更新
- MLBオールスターゲーム(大谷翔平スタメン出場予定)の中継・放送予定
- 山本由伸、佐々木朗希、今永昇太ら日本人投手の次回登板予想
- Apple TV+で毎週MLB中継 大谷翔平の試合配信も予定される『フライデーナイトベースボール』とは?