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エンゼルスの選手たちが6時29分プレーボールの試合に不満を爆発させた理由

Billy Heyen

石山修二 Shuji Ishiyama

エンゼルスの選手たちが6時29分プレーボールの試合に不満を爆発させた理由 image

ロサンゼルス・エンゼルスは今週、今季のMLBで最も奇妙なストーリーに巻き込まれている。

現地24日(木)の夜、ピッツバーグ・パイレーツとの試合は、現地時間午後6時29分(東部時間午後9時29分)にプレーボールとなった。これは、通常の午後6時38分よりも9分早い時間だった。

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なぜ9分早まったのか? その理由は、MLBの労使協定(CBA)の中で、移動日に開催される試合は最も遅い試合開始時間でも現地時間の午後6時29分と規定されているためだ。

エンゼルスはこの試合後、ミネソタ州ミネアポリスへ移動してツインズとのアウェイシリーズに臨む予定となっていた。

MLBでは移動日の試合は通常、午後に行われるのが慣例だ。

スポーツニュースサイト『The Athletic』のサム・ブラム記者によれば、エンゼルスは他のチームよりも多く、移動日の夜に試合をプレーしていると言う。

「正直言って、許されるべきではないと思う」とエンゼルスの外野手テイラー・ウォードはブラム氏の取材で語っている。

「こうした状況を防ぐルールが絶対に必要だと思う。少し異常な状態だから」

ブラム氏も書いているが、一般的に平日の試合開始時間は遅い方が観客動員の向上と収益の増加につながる。エンゼルス がナイトゲームにしている理由もおそらくはそのためと推察される。

ただ一方で、エンゼルスの移動に理想的な空港(ロングビーチまたはサンタアナ)の夜間の発着制限は午後10時のため、ナイトゲーム後に移動するにはロサンゼルス国際空港を使わねばならず、それによって移動時間が30分プラスになるとブラム氏は書いている。

エンゼルスは木曜のナイトゲーム、パイレーツ戦の後にミネアポリスへ移動して、金曜日に現地時間午後6時40分プレーボールの試合を行う。このスケジュールでは、選手たちはおそらく十分な睡眠は取れないだろう。

ウォードは、この状況が「他のチームに有利になる」と指摘している。

エンゼルスは木曜日の夜、パイレーツを4-3で下し、連敗をストップした。

だが、移動日後の金曜日のツインズ戦は厳しい試合を強いられるかもしれない。簡単に回避できたはずの移動スケジュールが原因なだけに、選手たちが不満を示すのも仕方のないことだろう。

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原文:Why Angels players are furious at 6:29 p.m. start time in oddest story of MLB season so far
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Billy Heyen

Billy Heyen is a freelance writer with The Sporting News. He is a 2019 graduate of Syracuse University who has written about many sports and fantasy sports for The Sporting News. Sports reporting work has also appeared in a number of newspapers, including the Sandusky Register and Rochester Democrat & Chronicle

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。