ロサンゼルス・ドジャースはこのオフに繰り広げられた佐々木朗希争奪戦を制し、新たな日本人投手をチームに迎え入れた。しかし、そのために彼からの特別なリクエストを受け入れていた。
佐々木はこのオフ最も注目されたインターナショナル・フリーエージェントだった。彼は23歳と言う年齢のため、国際ボーナスプールの資金でしか契約を結ぶことができないハンディキャップを受け入れ、高額契約のチャンスを断念してまで早いタイミングで日本を後にした。
多くのチームが彼の獲得に挑んだが、最終的に佐々木を迎え入れたのはドジャースだった。その獲得競争において、佐々木がドジャースに特別な要求を提示し、それを受け入れたことが契約成立に役立った可能性があると、ドジャースの会長兼CEOであるスタン・カステン氏は地元紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』のビル・プランケット記者に明かした。
佐々木との交渉中、ドジャースはクラブハウスの改装を進めており、チームの施設に関する話題が上がったと言う。
「私たちは追加する設備について話していました」とカステン氏はプランケットに語った。
「『これとこれとこれを追加する』と話すと、彼は『日本式の(温水洗浄便座の)トイレはありますか?』と尋ねてきた」
佐々木のリクエストは奇妙に聞こえるかもしれない。だが、自国を離れてアメリカでプレイする選手にとって、それは大きな問題になるかもしれないものだった。
「冗談みたい聞こえるかもしれませんが、自分にとってはかなり重要なことです」と、佐々木は通訳を通じてプランケット氏に語った。
カステン氏はそれが彼の決断に影響を与えるかどうか尋ね、最終的にそのアイデアをドジャースの計画・開発担当執行副社長、ジャネット・マリー・スミス氏に持ち込んだ。スミス氏は、クラブハウスの改修工事は既に進行中であり、難しいと指摘した。しかし、カステン氏はこれが佐々木に対しての重要なメッセージになると考えた。
プランケット氏は記事内で、佐々木朗希のリクエストに応えることで1億ドル(1ドル142円換算で約142億円)の追加費用が発生する可能性があったと指摘しているが、この金額は確認されていない。
カステン氏は、佐々木にとって快適さは重要な問題であり、この希望に応えることで選手のリクエストに迅速に対応する姿勢を示すメッセージになると感じた。
カステン氏が佐々木に、日本式のトイレがクラブハウスに正式に導入されることを伝えた時、佐々木が自分の気持ちを伝えるのに多くの言葉は必要なかった。
「スゴイ」
佐々木は英語でカステン氏に答えた。
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原文:Dodgers met $100M Rōki Sasaki clubhouse request to win free agency sweepstakes
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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