第107回全国高校野球選手権で広島県代表として出場していた広陵が10日、2回戦の出場辞退を発表した。同校野球部についてはSNS上で暴力問題が拡散されていた。
7日の1回戦では北北海道代表の旭川志峯と初戦を行い、3対1で勝利していた。予定されていた2回戦は津田学園(三重)の不戦勝となった。
広陵・堀校長「各方面の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけした」
記者会見を行った広陵・堀正和校長は経緯を説明。昨日9日に母体となる学校法人広陵学園が臨時の理事会を開催し、出場中の107回全国高校野球選手権の2回戦以降の出場辞退を決定。きょう10日に大会本部にその旨を報告し、了承された。
堀校長は「今大会に出場しているチームの皆様、高校野球ファンの皆様ほか、大会主催者である日本高等学校野球連盟、朝日新聞社、広島県高等学校野球連盟、各方面の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。誠に、申し訳ございません」と話し、約17秒間頭を下げた。
また、堀校長は自身が務める広島県高等学校野球連盟の副会長辞任も申し入れたと説明した。
この件について日本高野連はホームページ上で声明を発表。掲載された全文は以下の通り。
広陵高校から本日10日、出場辞退の申し出があり、大会本部として了承しました。
このような事態になったことは大変残念ですが、学校のご判断を受け入れました。
大会主催者として、日本高等学校野球連盟と朝日新聞社は、暴力やいじめ、理不尽な上下関係の撲滅に向けて、引き続き努力して参ります。
今回の辞退により、広陵高校の2回戦の試合予定だった大会第9日(8月14日)第4試合は津田学園高校(三重)の不戦勝となります。
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