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【バスケ】国際大会は何年ごとに開催される?各大会の特徴・開催周期まとめ|オリンピック・W杯・地域別大会

坂田彩音 Ayane Sakata

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多くの国のバスケットボールリーグがオフシーズンを迎える夏の時期には、FIBAの国際大会が開催される。オリンピックやワールドカップ、アジアカップなどの地域別大会があり、それぞれが独自の歴史と開催周期を持っている。ここでは、主要なバスケ国際大会の特徴と開催時期をまとめる。

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オリンピック

基本情報

  • 主催:IOC(運営はFIBA)
  • 開催周期:4年に一度
  • 出場チーム数:男女それぞれ12チームずつ
  • 初開催:1936年(男子)、1976年(女子)

バスケットボールの国際大会の中で最も権威があるのはオリンピックだ。出場できるのは世界のわずか12カ国で、各大陸ごとの出場枠をワールドカップ成績や最終予選で争う。多くの代表チームはオリンピックに焦点を合わせており、メダルを獲得することは選手と代表チームにとって最高の栄誉といえる。

直近5大会の優勝国と開催地

開催年度男子優勝国女子優勝国開催地
2024アメリカアメリカパリ
2021(2020)アメリカアメリカ東京
2016アメリカアメリカリオデジャネイロ
2012アメリカアメリカロンドン
2008アメリカアメリカ北京

直近5大会では、男女ともにすべてアメリカが金メダルを獲得しており、NBA、WNBAと男女ともに世界最高峰のリーグを持つ強さがうかがえる。一方で近年はヨーロッパ出身のNBA(WNBA)選手も多く、フランスやセルビアなどが台頭してアメリカの王座を揺るがしつつある。


FIBAワールドカップ

基本情報

  • 主催:FIBA
  • 開催周期:4年に一度
  • 出場チーム数:男子は32チーム、女子は12チーム
  • 初開催:1950年(男子)、1953年(女子)

FIBAワールドカップは4年に一度開催され、オリンピックほどの権威はないものの世界一を決める最大規模の大会だ。大陸ごとの予選を勝ち抜いたチームが出場し、男子ではオリンピックよりも多くの国に出場のチャンスがあることが特徴である。

さらに、W杯はオリンピック予選も兼ねている。大会成績に応じて各大陸ごとにオリンピック出場枠が与えられ、ヨーロッパとアメリカ大陸からは上位2チーム、アジアとアフリカ、オセアニアからは上位1チームが自動的に出場権を獲得する。残りの枠(開催地枠を除く)については、W杯後に開催される最終予選で決まる。

直近5大会の優勝国と開催地

開催年度男子優勝国開催地
2023ドイツフィリピン、日本、インドネシア
2019スペイン中国
2015アメリカスペイン
2011アメリカトルコ
2007スペイン日本

 

開催年度女子優勝国開催地
2022アメリカオーストラリア
2018アメリカスペイン
2014アメリカトルコ
2010アメリカチェコ
2006オーストラリアブラジル

直近5大会を振り返ると、女子はアメリカの覇権が続く一方で、男子はドイツやスペインなどが優勝している。これはアメリカ国内ではオリンピックに比べてW杯の重要度がやや低く、W杯のアメリカ代表は主にNBAの若手スターを中心に構成されていることが要因である。しかし近年では、こうした若手チームがヨーロッパ勢に敗れる場面も増えており、各国の競技レベル向上や戦術の成熟が見て取れる。次回大会では、フル戦力のアメリカ代表による覇権奪回と、妥当アメリカを狙う国々の戦いが注目されるだろう。


大陸別大会(アジアカップ・ユーロバスケット・アメリカップ・アフロバスケット)

基本情報

  • 主催:FIBA
  • 開催周期:男子は4年に一度、女子は2年に一度

FIBAの大陸別大会は、オリンピックやワールドカップの間の年に開催される、大陸別の代表チームによる大会である。現在はアジアカップ、ユーロバスケット、アメリカップ、アフロバスケットの4大会が開催されている。
2017年大会以前は、男子大会も2年ごとに開催され、オリンピックやワールドカップの予選を兼ねていた。しかし現在では、男子大会は4年に一度の開催に統一され、純粋に各大陸の王者を決める大会となっている。一方、女子大会はこれまで通り2年ごとの開催であり、オリンピックやワールドカップの予選要素も継続している。
それぞれの大会の特徴については、以下で詳しくまとめる。

アジアカップ

  • 出場チーム数:16チーム(男子)、12チーム(女子)
  • 初開催:1960年(男子)、1965年(女子)

直近5大会の優勝国と開催地

開催年度男子優勝国開催地
2025オーストラリアサウジアラビア
2022オーストラリアインドネシア
2017オーストラリアレバノン
2015中国中国
2013イランフィリピン

 

開催年度女子優勝国開催地
2025オーストラリア中国
2023中国オーストラリア
2019日本ヨルダン
2017日本インド
2015日本インド

2017年の改革以降、オセアニア選手権が廃止され、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニア諸国もアジアカップに参加するようになった。その影響で男子大会では直近3大会連続でオーストラリアが優勝し、圧倒的な強さを見せている。一方、女子大会では2010年代に日本が安定した強さを誇っていたが、近年は中国やオーストラリアなど他国の台頭もあり、群雄割拠の様相を呈している。

ユーロバスケット

  • 出場チーム数:24チーム(男子)、16チーム(女子)
  • 初開催:1935年(男子)、1938年(女子)

直近5大会の優勝国と開催地

開催年度男子優勝国開催地
2025開催中ラトビア・キプロス・フィンランド・ポーランド
2022スペインドイツ・チェコ・ジョージア・イタリア
2017

スロベニア

トルコ
2015スペインフランス
2013フランススロベニア

 

開催年度女子優勝国開催地
2025ベルギースロベニア・イスラエル
2023セルビアフランス・スペイン
2019スペインセルビア・ラトビア
2017スペインチェコ
2015セルビアルーマニア・ハンガリー

FIBAの地域別選手権の中で最も歴史がある大会がユーロバスケットである。NBAやWNBAのあるアメリカ・カナダに次いでバスケットボールの競技レベルが高いヨーロッパでは、大陸別大会の中でも最もレベルの高い戦いが繰り広げられる。直近5大会では男子・女子ともに複数の国が優勝を手にしており、戦いの熾烈さがうかがえる。

アメリカップ 

  • 出場チーム数:12チーム(男子)、10チーム(女子)
  • 初開催:1980年(男子)、1989年(女子)

直近5大会の優勝国と開催地

開催年度男子優勝国開催地
2025開催中ニカラグア
2022アルゼンチンブラジル
2017

アメリカ

アルゼンチン
2015ベネズエラメキシコ
2013メキシコベネズエラ

 

開催年度女子優勝国開催地
2025アメリカチリ
2023ブラジルメキシコ
2019アメリカプエルトリコ
2017アメリカプエルトリコ
2015カナダアルゼンチン

現在のアメリカップでは、アメリカ代表にNBAやWNBAの選手は参加していない。これは、W杯と同様にアメリカ国内ではオリンピックの重要度が高く、それ以外の国際大会の注目度は低いためと考えられる。しかし、トップリーグの選手が招集されないことで、どの国が優勝するのか予測しづらくなり、アメリカップならではの面白さとなっている。

アフロバスケット

  • 出場チーム数:16チーム(男子)、16チーム(女子)
  • 初開催:1962年(男子)、1966年(女子)

直近5大会の優勝国と開催地

開催年度男子優勝国開催地
2025開催中アンゴラ
2021チュニジアルワンダ
2017

チュニジア

セネガル・チュニジア
2015ナイジェリアチュニジア
2013アンゴラコートジボワール

 

開催年度女子優勝国開催地
2025ナイジェリアコートジボワール
2023ナイジェリアルワンダ
2019ナイジェリアカメルーン
2017ナイジェリアセネガル
2015ナイジェリアマリ

アフロバスケットでは男子はナイジェリアやセネガルが近年強さを見せ、女子もナイジェリアが5大会連続優勝と安定した強さを誇る。近年は競技レベルが向上しており、アフリカ全体のバスケットボール発展にも大きく貢献している。


まとめ

バスケットボールの国際大会は、オリンピック、W杯、地域別大会の3つが大きなものである。最も権威が高いオリンピック、最大規模の世界一決定戦であるW杯、大陸ごとの競技スタイルが独自の歴史を持つ地域別大会。それぞれの大会に異なる特徴と見どころがあり、どの大会も欠かせないものとなっている。

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坂田彩音 Ayane Sakata

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。千葉県生まれの大学院生。バスケ部に所属していた中学生時代、テレビでNBAを見始めたことをきっかけにスポーツ観戦の魅力に引き込まれる。好きな選手はショーン・リビングストン。生涯にわたってスポーツに携わっていくことが目標。