2025年に東京で開催される世界陸上選手権の日本代表選手はどのように決まるのか?
ここでは内定条件について詳しく解説する。
■日本選手権終了時点で世界陸上日本代表に内定する条件とは?
東京世界陸上選手権の日本代表選考を兼ねた第109回日本陸上選手権(7月4〜6日)を終了した時点での、世界陸上に出場内定する条件(日本陸上競技連盟作成)は、以下の通りである(すでに代表内定済みのマラソン・競歩、今大会実施のない10000mやリレー種目は除く)。
- 2024パリ五輪の8位入賞者で、東京世界選手権の参加標準記録を大会前に突破済み、または今大会で突破。
- 今回の日本選手権3位以内の選手で、東京世界選手権の参加標準記録を大会前に突破済み、または今大会で突破。
今大会開始時点で、すでに東京世界陸上日本代表に内定しているのは以下の種目の3選手。
- 女子やり投/北口榛花(JAL)
- 男子110mハードル/村竹ラシッド(JAL)
- 男子3000m障害:三浦龍司(SUBARU)
北口は前回大会(ブダペスト)の世界陸上優勝者(ワイルドカード)として出場権を得ており、パリ五輪5位の村竹、同8位の三浦も条件1のクリアで内定済み(ちなみにパリ五輪優勝の北口は条件1も満たしている)。各選手は今大会、軽度のケガ、または調整を理由に、世界陸上を見据えて日本選手権への出場を見送っている。
■東京世界陸上の日本代表は各種目最大3人が基本
世界選手権の日本代表出場枠は各種目で最大3人(前回大会優勝者として「ワイルドカード」で出場する北口のいる女子やり投は最大4人)。日本陸連が定めた日本選手権終了時点における代表内定条件は前述済み。
■日本選手権で代表内定とならなかった選手の今後は?
日本選手権までに東京世界選手権の参加標準記録を突破できなかった選手については、日本選手権8位以内であることを前提に、「参加標準記録有効期間」内に記録を突破する(複数出た場合は日本選手権の順位)、または指定期間内の大会での順位・記録をポイント換算した得点で順位づけされる世界陸上競技連盟の世界ランキングにおいて、各種目の出場上限枠数(ターゲットナンバー)以内にいるなどの条件で代表選考の対象となる。
トラック&フィールド種目での「参加標準記録有効期間」は、10000mなどの一部の種目を除けば2024年8月1日から今年8月24日までとなっている。
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