力士も取組後に苦言呈した!? 大相撲初場所、優勝占う大一番に水を差した残念なマナー違反

柴田雅人 Masato Shibata

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Jiji Press

大相撲初場所は17日に7日目の取組が行われたが、東前頭16枚目・朝乃山対西前頭12枚目・阿炎戦で、一部観客による残念なマナー違反があった。

朝乃山は前日まで4勝2敗、阿炎は幕内唯一の6戦全勝で迎えたこの一番。立ち合い、阿炎は鋭く踏み込みもろ手突きを繰り出すと、そこからいなして朝乃山の体勢を崩そうとする。ただ、これに耐えた朝乃山は下から突き上げるような突っ張りで反撃すると、土俵際に追い込まれた阿炎の動きを見ながらタイミングよく引き落とした。

問題となっているのは、白熱の取組が行われる直前のこと。土俵が制限時間いっぱいを迎えた中、朝乃山は両肩を大きく一回しして土俵に塩をまく。そこから仕切り線の前へと向かったが、その最中に突然、複数名が声を合わせたことによるものと思われる「朝乃山~!」という大声が響いた。

また、これに感化されたのか、行司が軍配を返した後も「朝乃山~!」という野太い声や、「阿炎~!」という甲高い声が土俵に向かって飛ばされていた。

今回の取組は朝乃山にとっては優勝戦線に食らいつけるか、阿炎にとっては優勝争いのライバルになり得る力士を突き放せるかがかかる大事な一番だった。その一番に向け、立ち合い前に集中力を高めているタイミングでの大声やコールは力士に悪影響を及ぼしかねない。

なお、大相撲観戦時のマナーや禁止行為について定める『相撲競技観戦契約約款』では、「相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為」、「相撲競技の円滑な進行または他の観客の観戦を妨げまたは妨げる虞のある行為」、「観客を組織化しまたは観客の応援を統率して行われる集団による応援」などは禁止されている。

また、7日目終了後に『中日スポーツ』(中日新聞社/電子版)が報じたところによると、朝乃山は取組後に応じた取材の中で、自身への応援に感謝を述べつつも「相手にも失礼。敬意も考えてほしい」と苦言を呈したという。応援を受けた力士側がこう言っている以上、今後は同様の行為は控えるべきだといえるだろう。

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