大相撲九州場所は13日、5日目の取組が行われたが、この日西前頭3枚目・宇良と対戦した東大関・琴櫻に心配の声が集まっている。
琴櫻は9月の秋場所終盤に右膝内側側副靱帯損傷を負い、翌10月に行われたロンドン公演は不参加に。この間に受けた再生医療が功を奏したことなどを理由に、今場所は初日から出場しているが、4日目終了時点で早くも2敗を喫していた。
迎えた5日目は体重34キロ差の宇良(琴櫻は179キロ、宇良は145キロ)が相手だったが、立ち合い鋭く踏み込んできた宇良に対し、右方向に少しズレながらはたこうとするも不発。逆に宇良を呼び込んでしまう形になると、そこからはほぼ何もできずに土俵外へ寄り切られた。
2勝3敗と黒星先行となった琴櫻について、この日NHK大相撲中継で解説を務めた舞の海秀平氏(元小結)は「足の踏ん張りが効かないんでしょうね…土俵の割り方を見ると、足に力が入ってないですね」と、下半身の状態が思わしくないように見えると指摘。
また、5日目終了後に日本相撲協会公式YouTubeチャンネルに投稿された取組動画のコメント欄にも、「琴櫻は膝痛そうやね…全く踏ん張れてないよ」、「やはり膝が完全に治りきってないのかな」、「この相撲のままでは正直勝ち越しも難しそう」といった心配の声が複数寄せられている。
5日目終了時点では、琴櫻は特に休場報道などは出ておらず6日目も出場予定となっている。前出の舞の海氏は「稽古場での一番と本場所での一番というのは(負担が)違いますからね」と、日を追うごとにダメージが蓄積される点についても懸念しているが、千秋楽まで持ちこたえることはできるのだろうか。
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