ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックは来年2月6日に開幕となる。ここでは、注目のフィギュアスケート日本代表は、どのようにして決まるのかを、確認する。
■代表枠は何人？
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックでは、日本のフィギュアスケート出場枠は、個人戦では、男女シングルが3人ずつ、ペアが1組。他に、団体戦のみの出場枠として、アイスダンスでも1組が追加された。
■代表選手はもう決まっているの？
12月15日現在、フィギュアの日本代表選手は1人も決まっていない。
■代表選手の年齢制限は？
ISU（国際スケート連盟）は、オリンピックを含む国際大会への出場について、2024-2025年シーズンから17歳（オリンピック前年の7月1日時点での満年齢）へと年齢制限を引き上げた。この規定のために、女子で世界ジュニアを3連覇し、昨年の全日本選手権で2位の島田麻央、男子で今春の世界ジュニア優勝、昨年の全日本2位の中田璃士（りお）は、今回は出場資格がない。
参考までに、2018年平昌オリンピックの女子金メダリスト、アリーナ・ザギトワ（ロシア）、2022年北京オリンピックで優勝候補と目されたが、ドーピング疑惑を起こしたカミラ・ワリエワ（ロシア五輪委員会）は、いずれもオリンピック開催時点で15歳だった。
■今回の代表選考方法は？
男女のシングル出場選手は、以下の順で代表選考が行われる。
1）全日本選手権大会（12月18～21日）1位の選手は、年齢制限をクリアしていれば自動的に代表となる。
2）A～Cに該当する選手の中から1人を選ぶ。。
A, 全日本選手権大会2位、3位の選手
B, ISUグランプリファイナル出場の日本人選手中、上位2名
◎男子は鍵山優真 佐藤駿が該当
◎女子は中井亜美、坂本花織が該当
C, 全日本選手権終了時点（日本時間12月21日）でのISUシーズンベストスコア上位3名
◎男子は鍵山優真、佐藤駿、三浦佳生が該当
◎女子は坂本花織、中井亜美、千葉百音が該当
3）次のAからDを満たす選手から、総合的に判断して3人に達するまで選ぶ。
A, 2）のA,B,Cに該当し、かつ2）の選考から漏れた選手
B, 全日本選手権終了時点でのISU世界ランク上位3人
C, 全日本選手権終了時点での日本スケート連盟独自の国際競技会ポイント上位3人
D, 全日本選手権までに派遣した国際競技会、および強化部が指定した国内競技会における総合得点の最も高い2試合の平均得点の上位3人
3)のB～Dに関しては、2）のB,Cと選手がかぶっている。
ペアの選出方法は次の通り。
次の条件を満たすペアから総合的に判断して選考する。
A, 全日本選手権優勝組、2位の組
B, 全日本選手権終了時点でのISU世界ランク最上位組
◎三浦璃来＆木原龍一組が該当。
C, 全日本選手権終了時点でのISUシーズン最高得点の最上位組
◎三浦璃来＆木原龍一組が該当。
男子では、北京オリンピック「銀」の鍵山優真、2025GPファイナル3位の佐藤駿が、女子では世界選手権3連覇・全日本4連覇の坂本花織、2025GPファイナル2位の中井亜美が、オリンピック代表選考では有利な立場にいる。
ペア1組は、現世界王者の「りくりゅう」三浦璃来＆木原龍一組の選出が、ほぼ確定しているといってよい。
↓GPファイナルで3年ぶりの優勝を果たした「りくりゅう」ペアのインタビュー↓
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