大相撲初場所は13日に3日目の取組が行われたが、結びの一番となった横綱・豊昇龍対西前頭筆頭・義ノ富士戦で、一部観客が座布団を投げる残念な出来事があった。
豊昇龍は2勝0敗、義ノ富士は0勝2敗と対照的な両者だったが、迎えた一番は義ノ富士が鋭い出足で豊昇龍を引かせると、そこから一気にもろ差しの体勢に。懐に入られた豊昇龍は、義ノ富士の頭部を右腕で抱え逆転の投げを狙ったが、義ノ富士は右足一本でこれを耐えそのまま寄り切った。
お互いに力を尽くした一番に場内は大きな歓声に包まれたが、一部観客が土俵へ向かって座布団を投げたようで、取組終了直後に「危険ですから、座布団は投げないようにお願いいたします」という場内アナウンスが流れる。NHK大相撲中継では両力士が取組後の一例を行う際、中継カメラの前を座布団が横切ったり、義ノ富士の後方に座布団が飛んでくる様子がはっきり映っていた。
大相撲観戦時のマナーや禁止行為について定める『相撲競技観戦契約約款』では、「土俵、座席、通路、階段等の相撲場への物品の投げ入れ」、「相撲競技の円滑な進行または他の観客の観戦を妨げまたは妨げる虞のある行為」などは禁止されている。また、来場者に配布される取組表にも「座布団や物を投げて人にケガをさせた場合は、暴行罪・傷害罪に該当する場合があります。物は絶対に投げないようにお願いいたします」という注意文が記載されている。
さらに、日本相撲協会公式YouTubeチャンネル『親方ちゃんねる』が1月8日に投稿した「相撲観戦前に観て下さい!観戦マナーについて親方会議!親方ちゃんねるからのお願いです!」という動画内でも、座布団投げは思わぬ怪我につながるリスクが非常に高い行為として「本当にそういう、罪に問われる可能性もありますから、そこは是非やめていただきたいと思います」と強く注意を促していた。にもかかわらず、今回起こってしまったことは非常に残念だと言わざるを得ないだろう。
今回の一件を受けては、SNS上にも「危険ですから座布団は投げないでください!」、「あれほど『やるな』って言われてるのにまだ座布団を投げる客がいる」、「座布団投げるなよ。観戦マナーを守れ」といった苦言が寄せられているが、昨今問題となっている観戦マナー問題解決はまだまだ道半ばのようだ。
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