せっかくの好取組が台無しに!? 大相撲初場所、新大関・安青錦戦中に残念なマナー違反が発生

柴田雅人 Masato Shibata

せっかくの好取組が台無しに!? 大相撲初場所、新大関・安青錦戦中に残念なマナー違反が発生 image

Jiji Press

大相撲初場所は12日、2日目の取組が行われた。幕内後半に行われた西大関・安青錦対西前頭筆頭・義ノ富士の取組中、一部観客の間で起こった行動が物議を醸している。

安青錦は1勝0敗、義ノ富士は0勝1敗で迎えたこの一番は、立ち合い義ノ富士が安青錦を突き起こし、中に入らせないようにしながら土俵際へ追い込んだ。すると、安青錦はとっさに義ノ富士の頭部を右腕で抱え込むと、右足をかけながら首投げを仕掛け、両者はほぼ同時に土俵外へ倒れ込んだ。

行司・式守伊之助は安青錦に軍配を上げたが、土俵下の勝負審判はすぐに物言いをつける。2分ほど協議を行った後、「ただいまの協議について説明いたします。行司軍配は安青錦を有利とみて上げましたが、安青錦の手がつくのと、義ノ富士の体が落ちるのが同時ではないかと物言いがつき、協議した結果、義ノ富士の体がなく、軍配通り安青錦の勝ちといたします」として安青錦の勝利が確定した。

問題となっているのは協議の最中、客席の一部観客の間で突然手拍子が広がったこと。NHK大相撲中継でも、複数の観客が「もう一番! もう一番!」と言いながら手拍子を行う様子がはっきりと映っていた。

大相撲観戦時のマナーや禁止行為について定める『相撲競技観戦契約約款』では、「相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為」、「相撲競技の円滑な進行または他の観客の観戦を妨げまたは妨げる虞のある行為」、「観客を組織化しまたは観客の応援を統率して行われる集団による応援」などは禁止行為と定められている。手拍子もれっきとしたマナー違反であり、SNS上には「手拍子やめて! マナー悪いよ!」、「審議中の手拍子本当に意味が分からない」、「うるせぇしそういうの要らないから」といった相撲ファンからの苦言が相次いでいる。

今回の一番は新大関優勝を狙う安青錦に、過去3戦全敗の義ノ富士が立ちはだかるという構図で、まだ序盤ながら優勝争いに関わる取組として大きな注目を集めていた。実際の取組も期待通りの熱戦となったが、倒れ込む両者の体勢はスロー映像で見ないと分からない部分もあったため、一部観客は際どい相撲なら取り直しで白黒はっきりつけてほしいと思ったのかもしれない。

ただ、物言いをつけた審判団は別室のビデオ室ともやり取りをしながら、正しい判定を下すために慎重に協議を行っている。その審判団にプレッシャーをかけるようなことにならないよう、協議中の振る舞いについては今一度節度を持ってもらいたいところだ。

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Contributing Writer