2026年世界ラリーレイド選手権(W2RC)初戦ダカール・ラリーは13日、ステージ9が行われ、新鋭エリック・ゴチャル組(エナジーランディア-トヨタ)がトップ・フィニッシュ、その叔父のミカル・ゴチャル組(同)が2位に入り、1-2でのステージ優勝を果たした。3位はTOYOTA GAZOO Racing W2RCのトビー・プライス組。しかしこの日の主役は総合1位に踊り出たナニ・ロマ組と2位につけたカルロス・サインツ組のフォード勢だろう。ダカール5度制覇のナッサー・アルアティア(ダシア)を3位に追いやり、フォード勢初のダカール制覇なるかも見どころとなって来た。トヨタのヘンク・ラテガン組は4位とTGRの23年以来の戴冠は、きわめて難しい状況だ。
ステージ9を終え、総合順位は激変。ロマは、総合優勝を果たした2014年以来となる首位。だが、経験豊富な3人のドライバーの間では、激しい心理戦が幕を開けようとしている。表彰台圏内を占めるのは歴代覇者たち。カタルーニャ出身のロマは、わずか57秒差で追うマドリード出身のチームメイト、サインツとのスペイン勢同士「エル・クラシコ(伝統の一戦)」に挑む。
残りわずか4ステージで、首位から陥落したとはいえ、トップからわずか1分10秒差につけているアルアティアも、ダキア・サンドライダーで逆転劇を見せる可能性はある。
ステージ9で「敗者」となったのはラテガン組とマティアス・エクストローム組。ラテガンが総合4位(首位と6分13秒差)に踏みとどまることができたのは、183km地点に設置されたピットストップでパワーステアリングを修理できたおかげ。だが、この14分間によりせっかく浮上した暫定表彰台の座を明け渡した。エクストロームも、総合2位でワディを出発したものの、重大なナビゲーションミスにより、首位から11分19秒遅れの総合5位まで後退。
14日、マラソンステージ後半戦へと挑むドライバーたちは、車両の傍らに設営されたテントで一夜を過ごし、砂地のステージ10(全長467km、SS 420km)を迎える。美しい「ホワイトマウンテン」で知られる南西部の街ビシャへと向かうが、トヨタ勢が巻き返しを図るのか、それともフォード勢の初優勝となるのか、ダカール・ラリーはいよいよ大詰めとなって来た。
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