2026年世界ラリーレイド選手権(W2RC)初戦ダカール・ラリーは14日、ステージ10が行われ、TOYOTA GAZOO Racing W2RCヘンク・ラテガン組が燃料切れという大ピンチを乗り越え、総合2位に浮上。ダカール制覇への望みをつないだ。総合首位は依然、ナッサー・アルアティア組(ダシア・サンドライダーズ)。ダカールで5度の総合優勝を果たしている「砂漠の王」は、トヨタのトラブルの間に12分の差をつけた。総合3位は、ナニ・ロマ(フォード・レーシング)。
ダカールラリーにおける最後のマラソンステージ後半、TGRは最大のピンチをチーム一丸となって乗り越え、総合2位へと浮上。
外部からのメカニックによる支援が禁止されたマラソンステージのため、クルーたちは13日の夜、自らマシンの整備を行ったあと、その傍らのテントで一夜を過ごした。明けて14日のステージ10はビシャへと向かう420kmの競技区間を含み、高速かつ起伏の激しい砂丘地帯が舞台。
ラテガン組は、序盤から首位争いに加わり、中間地点を過ぎた直後にはトップ3に浮上。ステージ優勝よりも総合順位を優先する戦略をとり、難しいナビゲーションに苦戦しながらも、終盤までトップと遜色ないペースで走行した。
しかし、ゴールまで残り10kmを切った地点で、なんと燃料切れによりストップ。ここでチームスピリットを見せたのが、トビー・プライス組だ。彼らは足を止めて202号車を牽引、フィニッシュラインまで送り届け、ラリーの戦線に踏みとどまらせた。
このアクシデントがありながらも、ラテガン組はステージ10を7位で終え、ライバルたちがタイムを落としたことで総合順位は2位へと浮上。首位のアルアティア組との差は12分。残り3ステージ、計764kmの競技区間で逆転を狙う。
ラテガンは「マラソンステージという本当に苦しい2日間を終えられてホッとしている。今日は全面が砂丘のステージで、かなりプッシュした。ハイラックスは完璧だった。見た目はボロボロですが、そこはハイラックスですから、止まらずに走り続けてくれた。いくつかのウェイポイントで苦労して少しタイムを失ったが、悪くはなかった。ナッサーに追いつかれてからは、一日の大半を彼と共に走る形になった。しかしフィニッシュ直前で燃料が切れてしまい……。幸い、トビーがすぐ後ろにいたので牽引してもらえた。セスも何かあった時のためにずっと後ろについていてくれていた。これほど素晴らしいチームメイトたちが周りにいてくれて、本当に幸せだ」とTGRのチームメイトへの感謝を忘れなかった。
なお、ステージ優勝はマシュー・セラドリ組(センチュリー・モータースポーツ)、2位にアルアティア組、3位にセバスチャン・ローブ組(ダキア・サンドライダーズ)。
総合順位をかけた戦いは、15日のロングステージ11へと続く。全長883km(うち競技区間346km)のこのステージは、17日のヤンブーでのフィナーレに向け、ビシャから北のアル・ヘナキヤへと向かう。
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