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レーバーカップとは? 『テニス界のライダーカップ』の歴史・過去の対戦成績一覧

Joe Wright

石山修二 Shuji Ishiyama

レーバーカップとは? 『テニス界のライダーカップ』の歴史・過去の対戦成績一覧 image

2025年のレーバーカップは日本時間9月20日(土)〜22日(月)に米国サンフランシスコで開催される。チームワールドは昨年チームヨーロッパに劇的な展開で奪われたタイトルの奪還を目指す。

2017年に創設されたばかりのこの大会は、男子テニスの歴代名選手たちによって多くの印象的な瞬間を生み出してきた。今年の大会も例外ではないだろう。

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過去の実績ではチームヨーロッパが優位だが、チームワールドも過去3大会で2勝を挙げ、前回大会は2ポイント差の惜敗だった。2025年のレーバーカップはこれまでで最も激しい戦いとなる可能性を秘めている。

ここではレーバーカップの歴史を改めて紐解くとともに過去の戦績を紹介する。

レーバーカップとは?

レーバーカップは2017年から毎年開催されているテニストーナメントだが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により中止となった。

通常、屋内のハードコートで開催されるこのトーナメントでは、ヨーロッパの選手で構成される『チームヨーロッパ』と、ヨーロッパ以外の選手で構成される『チームワールド』の2チームの男子選手各6名ずつが対戦する。

レーバーカップは個人タイトルではなくチームとして競うという点で、ゴルフのライダーカップというよりはテニスのデビスカップと似た大会だ。

各チームの編成は、その年の6月の全仏オープン後の月曜日のATPシングルスランキングで出場資格を得る3人と、キャプテンが選出する3人の選手でチームを構成する。

Laver Cup 2024

レーバーカップのフォーマット、スコアリング(ポイント獲得の仕組み)

レーバーカップでは3日間のトーナメント期間中、シングルス9試合とダブルス3試合が行われる。各試合の勝利は、1日目1ポイント、2日目2ポイント、3日目3ポイントとしてカウントされる。そして13ポイントを先取したチームの勝利となる。

3日目終了時点で両チームが12ポイントで並んだ場合には、タイブレイクが行われる。

選手は参加費と、チームが優勝した場合には25万ドル(1ドル147円換算で約3675万円)の賞金プールから分配される賞金を受け取る。ただし、これはATP公認のイベントであるものの、このトーナメントでATPツアーの個人ポイントは発生しない。

レーバーカップの歴代優勝チーム・試合結果

Roger Federer
Getty Images for Laver Cup

過去の対戦成績はチームヨーロッパが5勝、チームワールドが2勝で欧州組がリードしている。ヨーロッパは最初の4回ですべて勝利を収めたが、ロンドンのO2アリーナで開催された2022年大会で 13-8 で敗れた。この大会では、ロジャー・フェデラー(スイス)が引退前の最後の試合として、長年のライバルであるラファエル・ナダル(スペイン)とダブルスを組んで出場した。

優勝チームスコア準優勝チーム開催地
2017チーム・ヨーロッパ15 - 9チーム・ワールドチェコ・プラハ
2018チーム・ヨーロッパ13 - 8チーム・ワールドアメリカ・シカゴ
2019チーム・ヨーロッパ13 - 11チーム・ワールドスイス・ジュネーブ
2020---開催されず
2021チーム・ヨーロッパ14 - 1チーム・ワールドアメリカ・ボストン
2022チーム・ワールド13 - 8チーム・ヨーロッパイギリス・ロンドン
2023チーム・ワールド13 - 2チーム・ヨーロッパカナダ・バンクーバー
2024チーム・ヨーロッパ13 - 11チーム・ワールドドイツ・ベルリン
2025???アメリカ・サンフランシスコ

レーバーカップで最も勝利を挙げている選手は?

レーバーカップで最も成功を収めている選手と言えば、チームヨーロッパの 5回の優勝に貢献しているアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が挙げられる。

過去、この大会に5回出場した選手はズベレフとフランシス・ティアフォー(アメリカ)の2人しかいない。

出場試合数と勝利試合数では、いずれもジャック・ソック(アメリカ)が最多(16試合に出場して10勝)となっている。

ズベレフはトーナメントでの合計獲得ポイント数(21ポイント)の最多記録を保持しており、カルロス・アルカラス(スペイン)は1大会での最多勝利数(2024年に8勝)を記録している。

原文:What is the Laver Cup? History, all-time results of tournament considered 'Ryder Cup of tennis'
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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