ビリー・ジーン・キング・カップ2025ファイナル|大会形式・出場国・試合日程

小鷹理人 Masato Odaka

Mike Perez

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ビリー・ジーン・キング・カップ2025ファイナル(BJKカップ)は、日本時間9月16日から21日まで中国の深センで開催される。スペイン、アメリカ、イギリスなどが、前回王者イタリアからタイトルを奪おうとしている。

かつてフェデレーション・カップ、フェド・カップとして知られていたこの大会は、今年で62回目を迎え、WTAツアーのトップ選手たちが集結する。今年は中国で初めて行われる。

「女子テニスのワールドカップ」と呼ばれるこの大会について、必要な情報をまとめる。

開催日時と会場は?

  • 日程: 9月16日〜21日(日本時間) 
  • 会場:深セン・ベイ・スポーツ・センター・アリーナ(中国・深セン)

今年は中国で初開催となる。アジアで最後に開催されたのは1989年の東京大会だ(当時はフェデレーション・カップ)。2020年に「ビリー・ジーン・キング・カップ」と改称されて以降は、プラハ、グラスゴー、セビリア、マラガなどヨーロッパで開催されてきた。

今回から今後3年間、中国が開催地となり、深センが2027年まで開催権を持つ。深センは香港に近い中国南部の港湾都市で、2013年から2020年までWTAツアー大会を開き、2019年にはWTAファイナルズを開催した実績もある。

大会形式と出場チームは?

この6日間の大会では、8カ国が準々決勝からのトーナメント方式で争う。シード国はイタリア、イギリス、アメリカ、スペインで、それぞれ中国、ウクライナ、カザフスタン、日本と対戦する。

各対戦は基本的にシングルス2試合とダブルス1試合の合計3試合で構成され、いずれも3セット・タイブレーク方式で行われる。

準々決勝と準決勝では、仮にシングルス2試合で決着がついた場合でも、両国と審判が合意しない限りダブルスは実施される。決勝戦では、2試合目のシングルスで勝敗が決まった場合、ダブルスは行われない。

大会スケジュールは?

※日時は日本時間。

準々決勝

  • 9月16日(火)18時〜:イタリア vs 中国
  • 9月17日(水)18時〜:スペイン vs ウクライナ
  • 9月18日(木)11時〜:カザフスタン vs アメリカ
  • 9月18日(木)18時〜:イギリス vs 日本

準決勝

  • 9月19日(金)18時〜:イタリア/中国 vs スペイン/ウクライナ
  • 9月20日(土)18時〜:カザフスタン/アメリカ vs イギリス/日本

決勝

  • 9月21日(日)18時〜:準決勝の勝者

何のコートで行われるのか?

これまで、BJKカップファイナルはシーズン終盤の11月に、インドアのハードコートで行われてきた。最後にクレーコートで開催されたのは、12年前のイタリアでの大会だった。

今年も女子テニスを代表するこの団体戦はインドアのハードコートで行われ、大会ディレクターのコンチタ・マルティネスは「中速」のコートになると説明している。ただし開催時期は2か月前倒しされ、9月に実施される。

これは、WTAカレンダーの「アジア・スウィング」に合わせ、選手の移動による疲労を減らすためだ。なお、中国オープンはBJKカップファイナルの翌週に行われる。

ファイナルでは誰がプレーする?

今年のBJKカップには過去最多の146か国が参加し、段階的に勝ち上がった末、最終的に8か国がファイナルに進出した。昨年の12か国から数を減らし、男子のデビスカップと同じ形式になった。

このうち、中国(開催国)とイタリア(前回王者)は自動的に決勝大会へ進出。イギリス、日本、カザフスタン、スペイン、ウクライナ、アメリカは予選を勝ち抜いて出場権を得た。

注目選手としては、トップ10に入るジェシカ・ペグラ(アメリカ)、ジャスミン・パオリーニ(イタリア)、エレーナ・リバキナ(カザフスタン)らが参戦する。

なぜチームによって選手が4人の国と5人の国があるのか?

多くのチームは上限の5人を選んでいるが、王者イタリアは昨年優勝したメンバーだけの4人構成で臨む。同じくイギリスも4人編成となっている。

規定では、ファイナルのチームは「プレーイング・キャプテン+選手3~4人」または「非プレーイング・キャプテン+選手4~5人」で登録することになっており、今年は8か国すべてが非プレーイング・キャプテンを指名している。

各チームは、9月15日午前11時(現地時間)までに最大4人まで選手変更が可能だ。

出場メンバーの一覧

中国

  • キャプテン:リュウ・フェン
  • メンバー: ワン・シンユー(ジェン・チンウェンの大替)、ユアン・ユエ、ジャン・シュアイ、ジャン・シンユー、ワン・シーユ

イギリス

  • キャプテン:アン・ケオタヴォン
  • メンバー:ケイティ・ボールター、ソナイ・カータル、ジョディ・バラッジ、フランチェスカ・ジョーンズ(エマ・ラドゥカヌの代替)

イタリア

  • キャプテン:タチアナ・ガルビン
  • メンバー:ジャスミン・パオリーニ、ルチア・ブロンゼッティ、エリザベッタ・コッチャレット、サラ・エラーニ

日本

  • キャプテン:杉山愛
  • メンバー:内島萌夏、柴原瑛菜、穂積絵莉、青山修子、日比野菜緒(大坂なおみの代替)

カザフスタン

  • キャプテン:ユーリ・シュキン
  • メンバー:エレーナ・リバキナ、ユリア・プティンツェワ、ザリナ・ディアス、アンナ・ダニリナ、ジベック・クラバンバエワ

スペイン

  • キャプテン:カルラ・スアレス・ナバロ
  • メンバー:パウラ・バドサ、ジェシカ・ボウサス・マネイロ、クリスティナ・ブクサ、アリオナ・ボルソワ、レイレ・ロメロ(ヌリア・パリサス・ディアスの代替)

ウクライナ

  • キャプテン:イリヤ・マルチェンコ
  • メンバー:エリナ・スビトリナ、マルタ・コスチュク、リュドミラ・キチェノク、ナディア・キチェノク、ユリア・スタロドゥブツェワ

アメリカ

  • キャプテン:リンゼイ・ダベンポート
  • メンバー:ジェシカ・ペグラ、エマ・ナバロ、ヘイリー・バプティスト、テイラー・タウンゼント、マッカートニー・ケスラー(マディソン・キーズの代替)

原文:Billie Jean King Cup 2025 Finals: format, qualifying teams, schedule of matches
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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小鷹理人 Masato Odaka

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。南アフリカW杯を機にサッカーに魅了され、欧州サッカーを中心に幅広く観戦。大学・大学院でスポーツマネジメントを専攻し、理論と実践の両面からスポーツを追求。フットサル部では全国大会出場経験あり。趣味はスポーツ観戦でサッカー、格闘技、MLBなど幅広く観戦。NBAは現在勉強中。

Mike Perez

Mike is a freelance content producer and editor for The Sporting News. Mike previously spent 25 years working The Press Association, the UK's national news agency, covering a variety of sports and covering several major events including the 2012 London Olympics.