Jリーグの注目選手、高井幸大はトッテナムにどうフィットするのか? 所属クラブはすでに退団を発表

小鷹理人 Masato Odaka

Atrayo Bhattacharya

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トッテナム・ホットスパーは、Jリーグの川崎フロンターレから日本の守備的選手・高井幸大を500万ポンド(約670万ドル)で獲得した。これは、移籍専門ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノが報じた。

20歳の高井について詳しい情報は少ないが、トッテナムのファンは、この若きDFがヨーロッパサッカーでの第一歩を踏み出すことに興奮している。川崎フロンターレはすでに、この若きDFの退団を発表している。海外クラブへの移籍手続きを完了するため、7月5日の活動を最後にクラブを離れる予定だ。

スパーズがこの日本の若手DFを獲得したのは、守備の要であるクリスティアン・ロメロがノースロンドンを離れる可能性が報じられている時期と重なる。アトレティコ・マドリードとディエゴ・シメオネはロメロに関心を示しているが、トーマス・フランク監督はチームのベストプレーヤーの一人を手放したくないと考えている。

ロメロは昨シーズンのヨーロッパリーグで大会最優秀選手に選ばれており、スパーズはヨーロッパリーグ決勝でマンチェスター・ユナイテッドを破り優勝している。

不確実な状況の中、フランク監督は天井知らずの才能を持つ高井という有能なDFを歓迎している。彼は来月、香港と韓国で行われるプレシーズンでチームに合流する予定だ。

高井幸大がトッテナム・ホットスパーにもたらすものとは?

横浜出身の高井は、リバーFC(川崎のクラブチーム)でユースキャリアをスタートさせ、2011年に川崎フロンターレの育成組織に所属した。2022年にトップチームに昇格して以来、その活躍は目覚ましいものがある。

彼は2024年のJリーグベストヤングプレーヤーに選ばれ、日本代表として2024年U23 AFCアジアカップも制覇した。 また、川崎フロンターレでは2024年のスーパーカップと2023年の天皇杯も獲得している。

20歳の高井は、昨シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート決勝でチームを牽引し、アル・アハリに敗れたものの、川崎の主力選手へと成長した。

今シーズンのJ1リーグでは20試合中19試合に出場し、2得点を挙げている。2025年にはボール奪取回数が84回で、川崎の選手の中で2番目に多かった。

2024年のJ1リーグ開幕以来、デュエル勝率は59%で、リーグ平均をわずかに上回っている。その圧倒的な存在感は、空中戦勝率62.1%という数字にも表れており、これもJ1リーグ平均を上回っている。

Optaによると、高井はパス成功率88%を記録し、90分あたりのプログレッシブキャリーは平均5.9回だ。 これらの統計は彼のピッチ上での才能と能力を物語っており、Optaは彼が現在のレアル・マドリードのスター選手、ディーン・ハイセンと似た特徴を持っていると感じている。

原文:How J-League sensation Kota Takai fits in at Tottenham
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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小鷹理人 Masato Odaka

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。南アフリカW杯を機にサッカーに魅了され、欧州サッカーを中心に幅広く観戦。大学・大学院でスポーツマネジメントを専攻し、理論と実践の両面からスポーツを追求。フットサル部では全国大会出場経験あり。趣味はスポーツ観戦でサッカー、格闘技、MLBなど幅広く観戦。NBAは現在勉強中。

Atrayo Bhattacharya

Atrayo Bhattacharya is a content producer for The Sporting News, working across English editions.