昨夏、レアル・マドリードがシャビ・アロンソを招聘した目的は、スペイン国内、そして欧州の舞台で再び頂点に返り咲かせるためだった。
しかし、結果はそうならなかった。アロンソは就任からわずか8カ月で解任。初のクラシコで敗戦を喫した直後、舞台裏での数々の不協和音が表面化した末の決断だった。
選手たちの反発が起こり、クラブ幹部からの支持も得られなかった中、元レバークーゼン指揮官であるアロンソは、世界で最も華やかなクラブの一つで生き残る道を見いだせなかった。
とはいえ、それはアロンソが欧州で次の職を探す上で、求められない人物になるという意味ではない。
スポーティングニュースは、アロンソが次にどこへ向かう可能性があるのか、そしてその移籍がどのように実現し得るのかを解説する。
なぜシャビ・アロンソはレアル・マドリードを解任されたのか?
シャビ・アロンソが退任に至った要因は一つではない。
戦術の迷走、ロッカールーム内の緊張関係など、在任期間は混乱に満ちていた。厳格なトレーニングスタイルは選手たちに不安を与え、いわゆる「クラブの顔」として振る舞えなかったことで幹部とも衝突した。ピッチ上で十分な成果を挙げられず、舞台裏での問題を覆い隠すだけの“貯金”を作ることもできなかった。
これらすべてを包み込むのが、レアル・マドリードに根付く「スーパースター最優先」のメンタリティだ。これは長年にわたり、多くの監督や選手をサンティアゴ・ベルナベウで翻弄してきた。
総合的に見れば、アロンソのマドリードでの短い在任期間は、他のトップクラブが彼を次期監督候補として検討する上で障害になるべきではない。なぜなら、このクラブでの失敗は、必ずしも指導者としての能力そのものを反映するものではないからだ。
シャビ・アロンソの次の行き先は?
アロンソは今夏まで無所属のまま、じっくりと選択肢を見極め、次に指揮を執りたいクラブを検討する可能性が高い。
有力な候補地の多くは、プレミアリーグになるかもしれない。
リバプール
リバプールでは、ユルゲン・クロップ退任後にアロンソが後任候補として名前が挙がっていた。また、今季序盤にアルネ・スロットが不振に陥った際にも、その名前は何度も浮上している。
現在フリーとなったアロンソは、理論上は有力候補になり得るが、そのためにはまずスロットが解任される必要がある。現時点では、オランダ人指揮官はチームの立て直しに成功し、続投の可能性が高そうだ。
マンチェスター・ユナイテッド
今夏に新監督が必要となるプレミア最大のクラブが、マンチェスター・ユナイテッドだ。ユナイテッドは今月初め、ルベン・アモリムと決別した。
暫定監督にはマイケル・キャリックが就任すると見られているが、その任期は今季終了までだ。20度の国内リーグ優勝を誇る名門は、その後に正式な指揮官を探すことになる。
レバークーゼンをドイツ王者に導いた実績を考えれば、ユナイテッドがアロンソを強く求めるのは自然な流れだ。レアルでは不評だった彼のシステムを実装できるだけの権限を与えられれば、「理想的な選択」となる可能性もある。
トッテナム
指揮官の成績不振に苦しんでいるもう一つのプレミアクラブが、トッテナムだ。就任1年目のトーマス・フランクの下で苦戦が続いている。
スパーズはダニエル・レヴィによる強権体制から距離を置き、分断を生んだアンジェ・ポステコグルーの後任としてフランクを招聘した。しかし、期待された飛躍は実現せず、アロンソ解任時点でリーグ14位、チャンピオンズリーグでも11位に低迷している。
フランク続投か、それとも新体制か。判断を迫られる中で、トッテナムがアロンソ獲得に動く可能性もあるが、一定の「賭け」になるだろう。
バイエルン・ミュンヘン
現役時代の古巣であるバイエルン・ミュンヘンも、将来的にアロンソに関心を示す可能性はある。
ただし、現時点ではその可能性は低い。ヴァンサン・コンパニが好調なシーズンを送っており、ブンデスリーガ首位を独走、チャンピオンズリーグでも好成績を収めているからだ。
マンチェスター・シティ
アロンソは、ペップ・グアルディオラの後継者としてマンチェスター・シティを率いる可能性はあるのだろうか。理論上は十分に考えられるが、それはグアルディオラ退任後の話になる。
原文:What's next for Xabi Alonso? Liverpool, Man United amongst possible next club after Real Madrid exit
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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