ほかに誰が受賞できただろうか。リオネル・メッシは初のワールドカップ優勝トロフィーに手を懸ける前に、すでにあるトロフィーを手にした。アルゼンチン代表のキャプテンは、FIFAワールドカップ・カタール2022のゴールデンボール（大会最優秀選手賞／MVP）を受賞したのだ。
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35歳のメッシはアルゼンチンを1986年以来36年ぶりとなる通算3回目の優勝に導いた。また、史上初めて、現代の形式となった大会の全ラウンドで得点をあげた選手となり、さらに個人賞も手にした。
パリ・サンジェルマン（PSG）に所属するメッシは、大会の最後の試合で2ゴールを挙げ、PK戦ではとても冷静にPKを成功させた。3-3のまま延長戦を終えて突入したPK戦を制したアルゼンチンは、2018年大会の覇者フランスを下して優勝を果たしている。
⭐️ MESSI ⭐️
— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) December 18, 2022
Our @adidas Golden Ball Award winner!#FIFAWorldCup | #Qatar2022
ワールドカップのゴールデンボール（最優秀選手賞）とは？
どの選手もワールドカップの優勝トロフィーを掲げたいと夢見るものだ。一方で、ワールドカップでは特別な個人賞を手にするチャンスもある。
現行形式のゴールデンボール賞は、1982年のワールドカップから授与されるようになった。大会を通じた最優秀選手に贈られる。
単に最も多くのゴールを決めた選手に贈られるゴールデンブーツ（得点王）とは異なる栄誉だ。
名前が示すように、ゴールデンボールの受賞者には、サッカーボールの形をした金のトロフィーが贈られる。
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ゴールデンボール受賞者の決め方は？
ゴールデンボールはワールドカップの各大会において最も活躍した選手に贈られる。
FIFA技術委員会が受賞にふさわしいと考える選手の候補者リストを決定し、報道機関の代表者によって最終的な受賞者が決められる。
優勝チームに限らず、決勝トーナメントに進出したチームの全選手が対象となる。
実際、ワールドカップ優勝チームの選手がゴールデンボールを受賞したのは1994年以来28年ぶりのことだ。
歴史的にフィールドプレイヤーが受賞することが多く、GKで受賞したのは元ドイツ代表のオリバー・カーンだけだ。
最もゴールデンボールを受賞しているのは？
メッシは2022年のカタール大会で2度目のゴールデンボール受賞となったが、複数回受賞した選手は彼が初めてだ。
メッシはアルゼンチンが決勝でドイツに敗れた2014年にも受賞している。
複数のゴールデンボール受賞者を輩出した国は、アルゼンチン、ブラジル、イタリアだけだ。
Absolutely unstoppable 🇧🇷🔥@Ronaldo | @CBF_Futebol pic.twitter.com/Oe7ZDxfJRS
— FIFA World Cup (@FIFAWorldCup) July 7, 2022
2022年W杯のゴールデンボール候補だった選手
2014年にゴールデンボールを受賞したメッシは、2022年にもこの賞を手にし、史上初めて複数回受賞した選手となった。
ダークホースとの呼び声も高かったのが、本大会で安定した創造力を発揮していたフランスのアントワーヌ・グリーズマンだ。パリ・サンジェルマンの前線でメッシのパートナーを務めるキリアン・エムバペも、決勝でのハットトリックを含む大会8得点でゴールデンブーツを受賞し、候補となっていた。
最終的にエムバペは2位となり、3位は2018年大会で準優勝していたクロアチアが2022年大会で準決勝に勝ち進む上で重要な役割を担った司令塔のルカ・モドリッチだった。
ゴールデンボール歴代受賞者一覧
| 年 | 受賞者 | 2位 |
| 1982 | パオロ・ロッシ（イタリア） | ファルカン（ブラジル） |
| 1986 | ディエゴ・マラドーナ（アルゼンチン） | ハラルト・シューマッハー（ドイツ） |
| 1990 | サルヴァトーレ・スキラッチ（イタリア） | ローター・マテウス（ドイツ） |
| 1994 | ロマーリオ（ブラジル） | ロベルト・バッジョ（イタリア） |
| 1998 | ロナウド（ブラジル） | ダボール・シューケル（クロアチア） |
| 2002 | オリバー・カーン（ドイツ） | ロナウド（ブラジル） |
| 2006 | ジネディーヌ・ジダン（フランス） | ファビオ・カンナバーロ（イタリア） |
| 2010 | ディエゴ・フォルラン（ウルグアイ） | ヴェスレイ・スナイデル（オランダ） |
| 2014 | リオネル・メッシ（アルゼンチン） | トーマス・ミュラー（ドイツ） |
| 2018 | ルカ・モドリッチ（クロアチア） | エデン・アザール（ベルギー） |
| 2022 | リオネル・メッシ（アルゼンチン） | キリアン・エムバペ（フランス） |
※本記事はスポーティングニュース米国版の記事を元に日本版編集部が日本向けに翻訳・編集したものとなります。
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