日本時間11月16日にスペイン代表は、アウェーでジョージアと対戦した。この試合に、4-0で勝利し、FIFAワールドカップ2026の出場に王手をかけた。
2位トルコとの勝ち点差は「3」のままだが、この4-0の勝利で得失点差は「15」まで広がり、スペインが来夏の大舞台への切符を手にすることはほぼ確実となっている。
最終戦で、2位トルコと対戦する状況で、バルセロナのスーパースター、ラミン・ヤマルが代表メンバーに入っていないことは驚きだ。
この記事では、ラミン・ヤマルがスペイン代表に帯同していない理由と、復帰時期について解説する。
ラミン・ヤマルは負傷しているのか?
バルセロナによると、ラミン・ヤマルは現在負傷しており、その理由で11月の代表ウィークではスペイン代表からの招集を辞退した。
彼が抱えているのは「恥骨痛(pubalgia)」で、スポーツヘルニアに近い症状だという。これは以前から抱えている問題であり、今後もしばらく付き合っていく可能性が高い。
この症状は、スピードを武器にする若いアスリートに増えており、レアル・マドリードのフランコ・マスタントゥオーノ、チェルシーのコール・パーマー、アスレティック・ビルバオのニコ・ウィリアムズなども同じケガを経験している。
ハンジ・フリック監督は、ラミンが痛みを抱えながらプレーしていると明かしており、数カ月にわたってバルサは問題を管理してきたという。『The Athletic』によると、バルセロナはベルギーのエルネスト・シルダース医師らをクラブの練習場に招き、ラミンの症状管理にあたっている。
スペイン協会、ラミン・ヤマルをめぐってバルセロナに不快感
バルセロナ側は、ラミン・ヤマルが11月の代表招集を辞退したのは正当だと主張しているが、スペインサッカー協会(RFEF)は決して快く思っていなかった。
問題の中心となったのは、シルダース医師が推奨した「高周波治療」のタイミングだ。ラミンはインターナショナルブレーク直前の月曜日にこの治療を受け、その翌日にマドリードへ移動してスペイン代表に合流した。ところが火曜日に突然離脱してしまった。
これに対しスペイン協会は声明を発表し、「代表合宿がすでに始まっていた段階」まで治療の実施や離脱について知らされなかったことに「驚きと不満」を示した。
ラミンの離脱が公になった火曜日、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督はこう語った。
「こんな状況は今まで経験したことがない。普通とは思えない。」
デ・ラ・フエンテ監督は、ラミン本人が治療後の回復プロセスについて十分な説明を受けていなかった可能性を示唆した。
しかし、監督はジョージア戦前に発言を軌道修正し、
「クラブとの関係は素晴らしい。さらに良くなる余地はあるが、我々は非常にうまくやっているし、これからも成長していく。彼にはあと15年一緒にやれる時間がある。現在と未来の両方を考えていかなければならない」と語った。
スペイン代表の次戦は?
- 対戦カード:スペインvsトルコ
- 日時:日本時間11月19(水)4:45キックオフ予定
- 配信:DAZN
原文:Where is Lamine Yamal? Why Barcelona forward is not playing in Spain World Cup qualifier vs. Georgia
翻訳・編集:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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