スコットランド代表は、実に28年ぶりとなるワールドカップ(W杯)本大会への出場を決めた。2026年大会への出場は、1998年フランス大会以来となる。
ここでは、スコットランドのW杯出場歴、最後のゴール、過去の成績などをまとめる。
1998年W杯でのスコットランドの結果
1998年大会では、欧州予選のグループ4で2位となり本大会へ出場。本大会ではブラジル、ノルウェー、モロッコと同じグループAに入った。
結果は1分2敗、勝ち点1で最下位となり、グループステージ敗退だった。
大会初戦では、スタッド・ド・フランスでブラジル相手に1-2と健闘を見せたものの、続くノルウェー戦は1-1のドロー。最後のモロッコ戦ではサン=テティエンヌで0-3と完敗し、大会を後にした。
この結果、スコットランドはワールドカップで8大会連続となるグループステージ敗退を記録。これは現在も大会記録として残っている。
スコットランドがW杯で最後にゴールを決めた選手は?
スコットランドがワールドカップで最後に挙げたゴールは、現在はESPNの解説者を務める元チェルシーMF、クレイグ・バーレーによるものだ。
スコットランドが最後に出場した1998年大会で、チームが挙げたゴールはわずか2点。ブラジル戦ではジョン・コリンズがPKで得点を挙げ、続くノルウェー戦ではバーレーが同点ゴールを決めた。
スコットランドのW杯の歩み
スコットランドは1950年ブラジル大会への出場権を得ていたものの、ブリティッシュ・ホーム・チャンピオンシップでイングランドに次ぐ2位に終わったことから出場を辞退した。選手たちは大会に出場したいと抗議したものの、スコットランドサッカー協会(SFA)は「英国王者として出場する場合にのみワールドカップに参加する」という方針を貫いた。
その結果、スコットランドのワールドカップ初出場は4年後となり、ここからサポーターにとって「苦しい歴史」が積み重なっていく。
過去8回のワールドカップ出場はいずれもグループステージで敗退。ワールドカップで1次リーグを突破したことがない国としては最多となっている。1974年大会では、ザイールに勝利し、ブラジルとユーゴスラビアとも引き分けたにもかかわらず、得失点差で敗退。この大会を皮切りに、スコットランドは5大会連続でグループステージ敗退を経験することとなった。
スコットランドのW杯成績
| 年 | 成績 | 開催国 |
| 1930 | 不参加 | ウルグアイ |
| 1934 | 不参加 | イタリア |
| 1938 | 不参加 | フランス |
| 1950 | 出場辞退 | ブラジル |
| 1954 | グループリーグ敗退 | スイス |
| 1958 | グループリーグ敗退 | スウェーデン |
| 1962 | 予選敗退 | チリ |
| 1966 | 予選敗退 | イングランド |
| 1970 | 予選敗退 | メキシコ |
| 1974 | グループリーグ敗退 | 西ドイツ |
| 1978 | グループリーグ敗退 | アルゼンチン |
| 1982 | グループリーグ敗退 | スペイン |
| 1986 | グループリーグ敗退 | メキシコ |
| 1990 | グループリーグ敗退 | イタリア |
| 1994 | 予選敗退 | アメリカ |
| 1998 | グループリーグ敗退 | フランス |
| 2002 | 予選敗退 | 日本/韓国 |
| 2006 | 予選敗退 | ドイツ |
| 2010 | 予選敗退 | 南アフリカ |
| 2014 | 予選敗退 | ブラジル |
| 2018 | 予選敗退 | ロシア |
| 2022 | 予選敗退 | カタール |
原文:When did Scotland last qualify for the World Cup? History, last goal in FIFA tournament ahead of 2026
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)
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