エル・クラシコは、今年も試合後にピッチが騒然とする展開に。レアル・マドリードがバルセロナを2-1で下した直後、ピッチ上では言い合いや押し合いが発生し、緊張した空気が広がった。
その中心にいたのが、レアル・マドリードの主将ダニエル・カルバハルと、バルセロナの10番ラミン・ヤマルだ。
試合終了の笛とともにカルバハルがヤマルに近づき、「お前はよく喋るくせに、今は何も言えないのか?」と挑発したと報じられている。この一言が引き金となり、両チームの選手が集まり、一時騒然となった。
カルバハルが反応した背景には、ヤマルの試合前の発言があったとされる。同選手はネット上で「彼らは勝利を盗むうえ、文句まで言うんだ」とコメントし、これがレアル側の選手間で不快感を生んだという。
クラブ間の激しいライバル関係に加え、スペイン代表でチームメイトでもある両者の間で火花が散ったことで、この一件はさらに注目を集めているのだ。
試合後も収まらないピッチ上の緊張
カルバハルがヤマルに対して“おしゃべり”のジェスチャーを見せたことで、事態は一気にヒートアップした。
そこへ加わったのがヴィニシウス・ジュニオール。クラシコでの騒動に彼は付き物と言わんばかりに、試合中にはヤマルに「お前はバックパスしかできない」と言葉を投げかけており、試合後にも再び挑発しようとしたところを周囲に制止された。さらにゴールキーパーのティポー・クルトワも騒動の輪に駆け寄り、ピッチ上の緊張はさらに高まっていた。
Carvajal, Vini Jr & co vs Lamine Yamal after El Clásico: “You speak too much. Speak now”. 🚨@defcentral 🎥 pic.twitter.com/BSgOX9hdws
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) October 26, 2025
一方、バルセロナ側ではフレンキー・デ・ヨングやジュール・クンデが若手選手を守るために介入し、マルク・カサドやクラブスタッフも事態の沈静化に努めた。
デ・ヨングは試合後、「カルバハルがラミン(ヤマル)と話したいのなら、ピッチ上ではなく裏でできたはずだ。彼らは代表チームの仲間なんだから。なぜピッチ上で騒ぎを起こすんだ?」と苦言を呈した。
さらに、バルセロナのアシスタントコーチ、マーカス・ゾルグも「ヤマルはまだ成長途中の選手で、大舞台で強いプレッシャーを受けた後はサポートが必要だ」とコメントしている。
今年も白熱したエル・クラシコは、試合後の騒動でさらに記憶に残る一戦となった。
原文:What really happened between Carvajal and Yamal after El Clasico?
翻訳・編集:小山亮(スポーティングニュース日本版)
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