トッテナムは、夏の移籍市場最終盤で必死に戦力補強を進めている。
トーマス・フランク監督には9月1日までに複数のターゲットを獲得して選択肢を広げる時間があり、2025-2026シーズンのチャンピオンズリーグ復帰を見据えている。
スパーズはフランクの下で不安定なスタートを切った。PSG相手にUEFAスーパーカップで2点リードを守れず逆転負けした一方で、プレミアリーグの開幕戦ではバーンリーに3-0で快勝している。
フランクはこの夏すでに1億2500万ポンドを投じ、ケヴィン・ダンソとマティス・テルのレンタルを完全移籍に切り替え、さらにバイエルンからジョアン・パリーニャを1年間のレンタルで獲得した。
最も注目を集めた補強はモハメド・クドゥスで、バーンリー戦ではリシャルリソンの2ゴールをアシストする活躍を見せた。しかしフランクにはさらなる攻撃力が必要だ。
ソン・フンミンの退団は、チームから大きな経験値を奪っただけでなく、重要な得点源も奪ったことになった。
クリスタル・パレスの大黒柱エベレチ・エゼがフランクの最優先ターゲットだと噂されているが、オリヴァー・グラスナー監督は彼をセルハースト・パークに留めるため必死に抵抗する構えだ。
エゼには、今夏に6800万ポンドの契約解除条項があったが、すでに期限切れとなっている。それでもパレスは同等の金額を要求する見込みで、27歳のエゼは2027年まで契約下にある。
パレスの強気な要求がスパーズを再考に追い込み、スペインの移籍専門メディア「Fichajes.net」は、レアル・ソシエダの久保建英が新たな選択肢になり得ると報じている。
エゼの交渉停滞でトッテナムが久保建英に注目
日本代表の久保はラ・リーガ開幕戦でバレンシア相手に終盤に同点弾を決め、レアル・ソシエダを1-1の引き分けに導いた。
かつてバルセロナやレアル・マドリードで育成時代を過ごした24歳は、今やラ・リーガ屈指のアタッカーに成長しており、スパーズは6000万ポンド(約7000万ユーロ)前後で契約をまとめられると自信を持っている。

ただし久保は2029年までサン・セバスティアンと契約を結んでおり、ソシエダは今夏にマルティン・スビメンディをアーセナルに売却した時と同様、最高額を引き出そうとするだろう。
久保は昨季、イマノル・アルグアシル監督の下で輝きを放ち、ラ・リーガにおける「シュート創出アクション数(114回)」「ドリブル成功数(75回)」「プログレッシブキャリー数(ボール前進)(133回)」でいずれもトップ10入りを果たした。
ソシエダが欧州大会出場権を逃したことはフランクにとって追い風となり得る。久保にチャンピオンズリーグ出場を提示できるからだ。ただし最大の障害はやはり移籍金にあるようだ。
原文:Tottenham eye La Liga superstar as Eberechi Eze transfer alternative
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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