ルベン・アモリム監督「最大の勝利」と語る マンチェスター・ユナイテッド118年ぶりの大記録を破る

Vishal Bhawani

小鷹理人 Masato Odaka

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日本時間10月20日、マンチェスター・ユナイテッドは、アンフィールドでリバプールに2−1で勝利した。これは、単なる勝ち点3以上の意味を持つものだった。

ルベン・アモリム監督の下で、ユナイテッドは宿敵を沈黙させただけでなく、118年間破られなかった歴史的な記録を塗り替えた。

ユナイテッドが「2年連続で前シーズンのリーグ王者にアウェーで勝利」したのは、1907年のことだった。

そして、日本時間日曜の深夜、アウェーでのリバプール戦に勝利し、その偉業を再現した。

ブライアン・エンベウモが開始早々に先制点を挙げた。その後、コーディ・ガクポが同点弾を挙げ、リバプールに希望をもたらしたが、終盤にハリー・マグワイアのヘディング弾が決まり、ユナイテッドが勝利した。そして、さらに記録的な瞬間をつかんだ。

ユナイテッドに就任して以来、結果に苦しんだアモリム監督は、この試合を自身にとって「最大の勝利」と表現した。

「マンチェスター・ユナイテッドでの私の時間の中で、これは最も大きな勝利だったと思う。今日の時点では大きな意味を持つけれど、明日になればもう過去のことだ。3ポイントを取れた、それが良い勝利というだけだ」とアモリムはスカイ・スポーツ・ニュースに語った。

記録を破り、メッセージを送る

ポルトガル人のアモリム監督は、「就任から2シーズン連続で前シーズン王者とのアウェーでの試合に勝利」したプレミアリーグ史上3人目の監督となった(※2024-2025シーズンにアウェーでマンチェスター・シティに2-1で勝利し、今季もアウェーでリバプールに勝利)。

残り2人は、マヌエル・ペジェグリーニとアントニオ・コンテ。イングランドに来てまだ1年も経っていないアモリム監督は、これ以上ない肩書きとなった。

とはいえ、試合は決して楽なものではなかった。

リバプールはポストに2度直撃し、終盤には王者らしい猛攻を仕掛けた。ユナイテッドは最後まで粘り強く戦い抜き、勝利を守り切った。

アモリム監督は選手たちの粘り強さを称賛し、こう述べた。

「私たちはすべてのボールに戦いを挑んだ。スピリットがあった。それこそが最も重要なことだ。スピリットさえあれば、どんな試合でも勝つことができる。」

また、彼はサポーターの存在にも感謝を示し、「アンフィールドでのこの勝利は特別だ」と語った。

「最大のライバルが王者としてホームに立っているそのスタジアムで、我々のファンが試合中ずっと歌い続けている光景を見られたこと。この勝利はファンのためのものだ」

マンチェスター・ユナイテッド復活の兆し

この勝利で、ユナイテッドはプレミアリーグの上位半分に浮上し、マンチェスター・シティとの差をわずか3ポイントに縮めた。

元ユナイテッドDFのギャリー・ネヴィル氏は、このチームの改善は偶然ではないと語り、「ヨーロッパの大会がない分の余裕と、現チームのタレントを考えれば、トップ6入りを狙うべきだ」と分析した。

マグワイアがまるで不死鳥のように復活し、アモリムが冷静にタッチラインから指揮を執る。ユナイテッドのファンたちは、ついにこのシーズンが「赤く染まる」予感を感じ始めている。

原文:Ruben Amorim’s “biggest” Man Utd win comes with shattering a 118-year old record
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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