レアル・マドリードの新星がマラドーナの記録を更新 アルゼンチン代表で“10番”デビュー

Rwittika Chakraborty

小山亮 Akira Koyama

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日本時間9月9日、アルゼンチン代表はワールドカップ南米予選の最終戦でエクアドルと対戦し、敵地で0-1の敗北を喫した。

アルゼンチンは前半31分にDFニコラス・オタメンディが一発退場となり数的不利に。さらに前半終了間際、エクアドルのエースFWエネル・バレンシアにPKを決められ、先制を許した。後半5分にはエクアドルのMFモイセス・カイセドが2枚目の警告で退場したものの、アルゼンチンは最後まで得点を奪えず。7試合ぶりの黒星となった。

なお、すでに両国とも来年のW杯本大会出場権を確保しているため、オタメンディとカイセドはそれぞれ出場停止により、W杯のグループステージ初戦を欠場することになる。

ただ、敗戦の中で大きな注目を集めたのが、アルゼンチンの新鋭FWフランコ・マスタントゥオーノ(レアル・マドリード)だ。リオネル・メッシが不在の中、62分から背番号「10」を着用してピッチに立ち、堂々のプレーを披露。

18歳27日での10番着用は、1979年にディエゴ・マラドーナが記録した最年少記録(18歳9か月3日)を更新する快挙となった。

スカローニ監督のコメント

今年6月には17歳296日で史上最年少のアルゼンチン代表デビューを果たしていたマスタントゥオーノ。再び歴史を塗り替えた逸材について、リオネル・スカローニ監督は試合後にこう語っている。

「(チアゴ)アルマダが10番を着ける予定だったが、この試合ではリスクを避けるために出場を控えることにした。そこでフランコ(マスタントゥオーノ)に託したんだ」(GOALより)

今夏、母国リーベル・プレートからレアル・マドリードに加入したマスタントゥオーノは、クラブでも着実にポジションを確立しつつある。ラ・リーガ開幕3試合のうち2試合で先発出場しており、シャビ・アロンソ監督の構想に食い込んでいる。

次戦は9月13日、レアル・ソシエダとのアウェーゲームに臨む。アルゼンチンの次世代10番は、マドリードの舞台でさらなる飛躍を狙う。

原文:Real Madrid star breaks Diego Maradona record in Leo Messi's No. 10 shirt for Argentina
翻訳:小山亮(スポーティングニュース日本版)

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Rwittika Chakraborty

Rwittika Chakraborty is a content producer for The Sporting News. Based in India, she holds a Bachelor's degree in Journalism and Mass Communication from SRM Institute of Science and Technology.

小山亮 Akira Koyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。都内の大学に在学中。15年間にわたりサッカーに打ち込んできたが、プロの試合観戦や分析も趣味。幼少期からJリーグや欧州サッカーを追いかけ、現在は年間20試合以上をスタジアムで観戦している。大学のサークルでは監督を務め、全国2位を経験した。