プレミアリーグは、世界屈指のビッグクラブが集う舞台であり、ヨーロッパでも有数の伝統と熱狂を誇るスタジアムが立ち並ぶリーグだ。
世界中に数えきれないほどのファンを抱えるクラブが多く、チケットの需要は常に高い。サポーターは、愛するチームをスタジアムで直接応援しようと熱心に足を運ぶ。
その結果、プレミアリーグのスタジアムは年々収容人数を増やし続けている。過去10年の間に多くのクラブが改修や拡張を実施しており、中には新たな本拠地の建設に莫大な資金を投じるチームもある。
2025-2026シーズンも、世界でもトップクラスのスケールを誇るスタジアムが数多く舞台となっている。
プレミアリーグ最大のスタジアムはオールド・トラッフォード
2025-2026シーズン時点で、プレミアリーグ最大のスタジアムはマンチェスター・ユナイテッドの本拠地、オールド・トラッフォードだ。1910年に開場した歴史あるスタジアムで、現在の収容人数は約7万4000人を誇る。
ウェンブリー・スタジアムに次ぐイングランド国内で2番目に大きなサッカースタジアムであり、クラブ専用としては国内最大規模を誇る。100年以上の歴史を持つこの「夢の劇場」は、2006年の拡張工事で約8000席を増設するなど、これまでにもたびたび大規模な改修が行われてきた。
現在ユナイテッドは、この伝統あるスタジアムを取り壊し、世界最大級となる新スタジアムの建設を計画しており、オールド・トラッフォードはまもなくその長い歴史に幕を下ろすことになりそうだ。
これに続くのが、トッテナム・ホットスパー・スタジアムとロンドン・スタジアム(ウェストハム)の2つ。どちらも収容人数6万人超を誇る最新鋭のスタジアムだ。
さらに今季からは、エバートンが新たな本拠地「ヒル・ディッキンソン・スタジアム」へ移転。グディソン・パークよりも約1万3000席多いキャパシティを備えており、クラブにとって新時代の幕開けとなっている。

今季プレミアリーグで最も小さいスタジアムは?
プレミアリーグの中でも、毎週末に5万人以上の観客を迎え入れるクラブがある一方で、その4分の1ほどの規模のスタジアムを本拠地とするクラブもある。
今季、最も収容人数が少ないスタジアムを本拠地としているのはボーンマスだ。彼らの本拠地であるバイタリティー・スタジアムのキャパシティは1万1364人である。
ただし、プレミアリーグ史上最も小さなスタジアムの記録を持つのはルートン・タウンである。
同クラブは2023-2024シーズンにクラブ史上初のプレミアリーグ昇格を果たしたが、その際の本拠地ケニルワース・ロードの収容人数は1万356人しかなかった。プレミアリーグ基準を満たすため、昇格直後の夏にはスタジアム全体の改修工事が行われたが、それでもリーグ史上最小のスタジアムという記録は現在も破られていない。
There's suburban grounds and then there's Kenilworth Road. We can't wait to see Luton Town play at home this season 💪 #PremierLeague pic.twitter.com/l9ewCEGAnf
— TAB (@tabcomau) August 11, 2023
2025-2026シーズン プレミアリーグ全クラブのスタジアム一覧
クラブ | スタジアム | 収容人数 |
---|---|---|
マンチェスター・ユナイテッド | オールド・トラッフォード | 74,879 |
トッテナム | トッテナム・ホットスパー・スタジアム | 62,850 |
ウェストハム | ロンドン・スタジアム | 62,500 |
リバプール | アンフィールド | 61,276 |
アーセナル | エミレーツ・スタジアム | 60,704 |
マンチェスター・シティ | エティハド・スタジアム | 55,097 |
エバートン | ヒル・ディッキンソン・スタジアム | 52,769 |
ニューカッスル | セント・ジェームズ・パーク | 52,258 |
サンダーランド | スタジアム・オブ・ライト | 48,707 |
アストン・ヴィラ | ヴィラ・パーク | 42,918 |
チェルシー | スタンフォード・ブリッジ | 41,631 |
リーズ | エランド・ロード | 37,890 |
ブライトン | アメックス・スタジアム | 31,876 |
ウォルバーハンプトン | モリニュー・スタジアム | 31,750 |
ノッティンガム・フォレスト | シティ・グラウンド | 30,404 |
フラム | クレイブン・コテージ | 29,589 |
クリスタル・パレス | セルハースト・パーク | 25,486 |
バーンリー | ターフ・ムーア | 21,994 |
ブレントフォード | Gtechコミュニティ・スタジアム | 17,250 |
ボーンマス | バイタリティー・スタジアム | 11,307 |
マンチェスター・ユナイテッドの新スタジアムは世界でも最大級の規模に?

プレミアリーグ最多優勝を誇るマンチェスター・ユナイテッドは、現在も長年にわたり本拠地としてきたオールド・トラッフォードを使用している。しかし、この「夢の劇場」にも、まもなく終わりの時が訪れるかもしれない。
ユナイテッドは2025年3月、オールド・トラッフォードを取り壊し、収容人数10万人超の新スタジアムを建設する計画を発表した。
この計画が実現すれば、新スタジアムはイングランド国内はもちろん、世界でも最大級の規模を誇るスタジアムとなる見込みだ。
現時点では建設に関する詳細はまだ明らかにされていないものの、完成後のイメージ図はすでに公開されており、その壮大な構想が大きな注目を集めている。
エミレーツ・スタジアム拡張でロンドン最大級のスタジアムへ
2025年10月に英『テレグラフ』が報じたところによると、アーセナルは本拠地エミレーツ・スタジアムの大規模改修計画を進めているという。この計画が実現すれば、スタジアムの収容人数は7万人超へと拡張される見込みだ。
改修後のエミレーツ・スタジアムは、ロンドンのクラブ専用スタジアムとして最大規模になる見通しだ。アーセナルがハイバリーから現在の本拠地へ移転してから19年の間に、ウェストハムとトッテナムはいずれも新スタジアムを建設しており、それらを上回る規模になる可能性がある。
計画によれば、改修期間中はアーセナルが一時的にウェンブリー・スタジアムを本拠地として使用する案も検討されており、完成までには相当の時間を要する見込みだ。
『テレグラフ』によると、この拡張工事にはスタジアムの全エリアが対象となり、数億ポンド規模の費用がかかるとされている。クラブは収容人数の増加によって試合日収入を大幅に伸ばすとともに、10万人を超えるとされるシーズンチケットの待機者問題を緩和したい考えだ。
ただし、報道によれば、この拡張計画はまだ正式な建設許可の申請には至っておらず、実現まではしばらく時間がかかる見通しだ。
原文:Premier League biggest stadiums: Full list of largest, smallest venues for 2025/26 season
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)
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