マンチェスター・ユナイテッドは現在、クラブ内部に多くの問題を抱えており、その現状について数多くのレジェンドたちが意見を述べている。
その中で、元マンチェスター・ユナイテッド守護神のピーター・シュマイケル氏も、古巣の補強方針について自身の考えを明かした。
シュマイケル氏は、新戦力FWベンヤミン・シェシュコの獲得に疑問を呈し、さらに現在ナポリでプレーする2選手にも言及した。
補強に続き、選手の扱いにも疑問 シュマイケル氏が名を挙げた2人とは
マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、ピーター・シュマイケル氏がBBCのポッドキャスト番組『Sacked in the Morning』に出演し、古巣の補強戦略に疑問を呈した。
まずシュマイケル氏は、新戦力ベンヤミン・シェシュコの獲得について言及し、こう語っている。
「ベンヤミン・シェシュコの獲得は、私には少し奇妙に思えた。なぜなら、ユナイテッドにはすでにラスムス・ホイルンドがいたからだ。彼はこの2年間、十分なサポートを受けられていない」
さらに続けてこう述べた。
「今の彼を見れば分かる。ナポリではケビン・デ・ブライネやスコット・マクトミネイとともにプレーし、ゴールを決めている。私はこの2年半ずっと言い続けてきた。ホイルンドはユナイテッドで年間25ゴールを挙げられるストライカーになる。良いボールさえ入れば、彼は決められるんだ」
現在ホイルンドはナポリへのレンタル移籍後、セリエAで6試合4得点と好調を維持している。
シュマイケル氏は、ホイルンドの扱いについても言及した。
「昨季の得点数だけを見て、彼を手放してしまった。そしてそのタイミングで、マテウス・クーニャやブライアン・ムベウモといった、ホイルンドを生かせる選手を獲得したんだ」
「それでいて、7000万ポンド以上を費やしてシェシュコを連れてくる。必要なのは別のポジションだ。本来なら『6番(守備的MF)』の補強が最優先であり、GKの問題も残っている」
さらに、スコット・マクトミネイの名を挙げ、ユナイテッドの決断に疑問を示した。
「彼がナポリで何をしている?彼こそ『真のユナイテッド』そのものだ」
「問題はその『多才さ』にあった。1つのポジションしかこなせない選手も多い中で、彼はどこでもプレーできた。その結果、監督たちは『チームの中心』として彼を信頼しなかった。彼はそのたびに犠牲になってきたんだ」
「フィル・ネビルも少し似ている。レギュラーには定着できなかったが、複数のポジションをこなすことで多くの試合に出場していた」
最後にシュマイケル氏は、ナポリでプレーするホイルンドについて語った。
「なぜ彼ら2人(ホイルンドとマクトミネイ)がナポリにいるのか理解できない。ユナイテッドへの情熱という点で、彼らを超える選手はいない。ホイルンドは10歳の頃からユナイテッドでプレーすることを夢見ていた、生粋のファンなんだ。ファンからも愛されていた。チームのために全力を尽くし、決して不満を口にしなかったからね」
マンチェスター・ユナイテッドは日本時間10月20日、アウェーでリバプールと対戦する。クラブの今後の動向にも注目が集まる。
原文:Peter Schmeichel names two players Man Utd will regret selling
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)
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