ブラジルのスター、ネイマールは再び時間との戦いを強いられている。
サントスのフォワードは復帰に向けた過程でまたもやつまずき、2026年に開催されるワールドカップでブラジルを率いるのに暗雲が立ち込めている。
33歳となった今、離脱する1週間ごとがディフェンダーのタックルよりも重くのしかかっている。
サントスのマルセロ・テイシェイラ会長は、ネイマールが11月までに復帰できないことを認めた。ベテランは右太ももの負傷から回復中で、少なくともあと6週間の治療が必要だと報じられている。
これはつまり、サントスが降格回避をかけた重要なリーグ戦を、最大の看板選手抜きで戦わなければならないことを意味する。
かつての輝きを見せる瞬間はあるものの、ネイマールのシーズンは途切れ途切れだ。復帰後ここまで21試合の出場にとどまり、ゴールはわずか6点。
ファンや指導陣の不満は募る一方で、ブラジル代表のカルロ・アンチェロッティ監督も注意深く見守っている。
アンチェロッティ監督がネイマールについて何を語ったか?

ネイマールには度重なる不運なケガの歴史がある。2014年の背骨骨折から、2023年の前十字靭帯断裂まで、そのキャリアには常に診断書がつきまとってきた。
アンチェロッティはこう語った。
「彼には本当に良い状態でプレーしてほしい。もしフィジカルが整えばワールドカップに出られる。技術面については議論の余地はない。彼の目標は6月に向けて準備することだ。10月、11月、3月のリストに入っているかどうかは重要ではない」
その言葉は心強いように聞こえるが、時計の針は止まらない。ブラジルは歴代最多得点者を欠いたままワールドカップ2026への道を歩み始め、負傷のニュースはアディショナルタイムが積み重なるように感じられる。
サントスのファンは、少なくともシーズン終盤の数試合で彼が戻り、残留争いの中でゴールを決めてくれることを願っている。
現状では、ボールはネイマールの足元ではなく治療室にある。復帰は可能かもしれないが、それがワールドカップにつながるのかは依然として最大の疑問だ。
原文:Neymar’s latest injury blow sparks 2026 World Cup concern
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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