マリオ・バロテッリ“Why always me?”の真意を語る

Rwittika Chakraborty

浄見耕志 Koushi Kiyomi

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元マンチェスター・シティのFWマリオ・バロテッリが、プレミアリーグで過ごした日々と当時浴びた批判について語った。

インテルで3シーズンプレーしたのち、バロテッリは2010年にマンチェスター・シティへ移籍。2013年までの在籍期間で公式戦80試合に出場し、30ゴールを記録した。

当時は「将来を嘱望された才能」として大きな期待を背負っていたが、その奔放な振る舞いやパフォーマンスの波によって、メディアからの批判が絶えなかった。

そんな中でも象徴的な場面として知られるのが、2011年10月のマンチェスター・ダービー(6-1でシティが大勝)でのゴールセレブレーションだ。得点後、ユニフォームの下から「Why always me?(なぜいつも僕なんだ?)」と書かれたシャツを掲げ、自身への批判報道に対する応答を示した。

最近、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に語ったバロテッリは、プレミアでの経験が自身を最も成長させたと振り返っている。

「インテル時代も成長の一部ではあったけど、僕を一番変えたのはイングランドだった。初めて家族のいない場所で一人になり、慣れない環境だったんだ」

「良い意味でも悪い意味でも、自分で失敗して、それを自分の力で乗り越えるしかなかった。『Why Always Me?』のシャツは試合前にクラブスタッフと冗談で作ったんだ。問題児扱いされていたけど、自分なりの発散でもあった。イングランドのタブロイド紙はやりすぎだったね」

その後、バロテッリは2014年から2016年にかけてリヴァプールにも在籍し、28試合で4得点を記録している。

昨季はセリエAのジェノアで1シーズンを過ごしたが、現在は所属クラブがなく、今後の動向にも注目が集まっている。

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バロテッリ、今後の去就に注目

昨季のジェノアでは、手の骨折やコンディション不良の影響もあり、出場はわずか6試合にとどまった。

現在35歳のバロテッリはフリーとなっており、単独でトレーニングを続けながら体調を維持しているという。イタリアでの現役続行に強い思いを抱き、これまで海外クラブからのオファーを断ってきたことを明かした。

「海外からいくつかオファーがあったけど、イタリアでプレーできる可能性があると思って断ってきた。ただ、今のところそのオファーは届いていない。そろそろ海外のチームと契約するか、それとも少し休んで1月を待つか、決断しなければならない時期にきている」

バロテッリが再びイタリアのピッチに立つのか、それとも新天地を海外に求めるのか、その決断に注目が集まる。

原文:Mario Balotelli opens up about famous 'Why always me?' celebration at Man City
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)

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Rwittika Chakraborty

Rwittika Chakraborty is a content producer for The Sporting News. Based in India, she holds a Bachelor's degree in Journalism and Mass Communication from SRM Institute of Science and Technology.

浄見耕志 Koushi Kiyomi

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。東京生まれ・東京育ち。スポーツとの出会いは、幼少期に夢中で観戦した大相撲。以来、欧州サッカーやF1を中心に幅広く観戦し、競技そのものだけでなく、その背景や文化にも強い関心を持つ。映画や音楽をはじめカルチャー全般を日常的に吸収し、雑誌文化にも親しんでいる。