ルベン・アモリム氏がマンチェスター・ユナイテッドの監督を解任されたことで、オールド・トラッフォードでは今後、大きな変化が起こることになる。
ポルトガル人指揮官は18か月にわたりプレミアリーグの名門を率い、その在任期間中に抜本的な改革を行った。就任直後から明確な戦術転換を打ち出しただけでなく、自身のスタイルに合うようスカッドの再編にも着手。3-4-2-1のフォーメーションを採用したアモリム氏は、各ポジションに特定の資質を求め、その基準に合わない選手を容赦なく放出した。
その「構想外」となった選手の一人がマーカス・ラッシュフォードだ。ユナイテッドの下部組織で育ち、生え抜きとしてクラブ愛を繰り返し語ってきた存在である。しかしアモリム就任後、すでに調子を落としていたラッシュフォードに対し、指揮官がプレーへの取り組み姿勢に疑問を抱いていたことは明らかだった。ファンからの反発がありながらも、まずはアストン・ヴィラ、続いてバルセロナへとレンタル移籍が決断された。
スポーティングニュースは、なぜラッシュフォードがアモリム政権で放出されたのか、そして監督交代によってユナイテッド復帰の可能性があるのかを整理する。
マーカス・ラッシュフォードは再びマンチェスター・ユナイテッドでプレーできるのか?
アモリム氏が退任した今、ラッシュフォードが再びユナイテッドでプレーする可能性は十分にある。
今季終了後に話し合いが行われる必要があるが、バルセロナはラッシュフォードのレンタル契約に約3,000万ユーロの買い取りオプションを保有している。この条項が行使されなければ、ラッシュフォードはオールド・トラッフォードへ戻り、新たに就任する監督の下でポジション争いに挑むことになる。
28歳のラッシュフォードは、ヴィラ、そしてカタルーニャへと続けてレンタルに出される中でも、育ったクラブへの愛情を語り続けてきた。一方で、イングランドを離れて新たな挑戦に臨めることへの安堵も口にしている。
なぜマーカス・ラッシュフォードはルベン・アモリムの下でプレーできなかったのか?
アモリム氏は、ラッシュフォードが自身の戦術や求めるプレー強度に適応できなかったことを明確にしている。アストン・ヴィラへのレンタル後には、次のように厳しい言葉を残した。
「私が考えるフットボールのプレーの仕方、トレーニングの姿勢を、マーカスに示すことができなかった。ある監督の下では素晴らしい選手でも、別の監督の下では違うことがある。ラッシュフォードと(ヴィラ監督の)ウナイ・エメリに幸運を祈る。彼はとても良い選手だから、うまく噛み合うことを願っている」
アモリム氏がラッシュフォードの適応力に疑問を呈したのは、この時だけではない。2024年12月、まだラッシュフォードがクラブに在籍していた際にも、次のように語っている。
「ラッシュフォードがいれば、チームはもっと良くなるはずだ。しかし彼は変わらなければならない。もし変われるなら、彼のような才能を起用することに何の問題もないし、我々には必要な存在だ」
マーカス・ラッシュフォードのマンチェスター・ユナイテッドでの契約状況
ラッシュフォードのユナイテッドとの契約は2028年夏までとなっている。
バルセロナへのレンタル契約は2025-2026シーズン終了までで、カタルーニャのクラブは3,000万ユーロの買い取りオプションを保有している。オプションを行使しなかった場合の違約金は発生しない。
ユナイテッドでの年俸は週給約32万5,000ポンド(1ポンド200円換算で約6,500万円)とされているが、バルセロナへのレンタルに際しては減額され、同クラブが約1,400万ユーロを負担していると報じられている。
マンチェスター・ユナイテッド歴代監督別 マーカス・ラッシュフォードの成績
ラッシュフォードが最も多くの試合に出場したのは、暫定監督候補とも噂されるオーレ・グンナー・スールシャール体制だった。
ジョゼ・モウリーニョ、エリック・テン・ハフの下でも100試合以上に出場している。一方、ルベン・アモリム体制ではわずか6試合の出場にとどまった。
※データ:Transfermarkt
| 監督 | 試合 | ゴール | アシスト | 出場時間(分) |
| オーレ・グンナー・スールシャール | 135 | 55 | 36 | 10,001 |
| ジョゼ・モウリーニョ | 125 | 28 | 20 | 7,041 |
| エリック・テン・ハグ | 113 | 42 | 21 | 8,352 |
| ラルフ・ラングニック | 22 | 2 | 1 | 1,178 |
| ルイ・ファン・ハール | 18 | 8 | 2 | 1,415 |
| Rルベン・アモリム | 6 | 3 | 1 | 392 |
アモリム解任後、再浮上の可能性がある他の選手たち
ラッシュフォードだけでなく、アモリムの在任期間(約14か月)に構想外となった、あるいは立場を失った選手は他にもいる。
現在、クラブに残っている中で、復活の可能性が高いのはコビー・メイヌーだ。アモリム氏の下ではほぼ完全に干され、今冬の移籍市場でレンタルまたは完全移籍が噂されていたが、ダレン・フレッチャー暫定監督、そして新たに就任する指揮官の下で出場機会を得られれば残留の可能性がある。
もう一人はジョシュア・ザークツィーだ。メイヌーよりは出場時間を得ていたものの、役割に不満を抱いていたと複数の報道が伝えている。ただし、ザークツィーにはベンヤミン・シェシュコ、マテウス・クーニャ、ブライアン・エンベウモといった強力な競争相手がおり、監督が誰であっても序列は厳しいものになるだろう。
原文:Could Marcus Rashford play for Man United again? Ruben Amorim exit offers route back for forward
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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