リバプールは、ルイス・ディアスをバイエルン・ミュンヘンへ放出する交渉で重要な進展を見せた。
リバプールは、2025-2026シーズンのプレミアリーグ優勝争いを前に、複数の主力選手を売却する計画を立てており、その背景には、アルネ・スロット監督のもとで行われた大規模な補強がある。
オランダ人指揮官は、フロリアン・ヴィルツをレバークーゼンから獲得し、続いてフランクフルトからウーゴ・エキティケを迎え入れ、総額で2億6500万ポンドというプレミアリーグ史上最高の移籍金を記録した。
一方で、売却による収入はわずか5400万ポンドにとどまっており、スロットは今後のチーム作りに不要とされる高額選手の売却を命じられている。
バイエルンは、ヴィルツとニコ・ウィリアムズの獲得に失敗し、再びディアスにターゲットを絞った。交渉は最終段階に入っている。
バイエルンはこれまでに2度のオファーを出したが、いずれもリバプールに拒否されていた。リバプールは高額な移籍金を要求し続けており、ディアス自身も将来の決断を先送りしていた。
ディアスは現在2027年まで契約を結んでいるが、これまでに2度の契約延長オファーを断っており、大幅な年俸アップを要求していた。
その後、リバプールはバイエルンに対して、どの条件であれば売却に応じるかを正式に伝えた。
バイエルンの最終オファーにリバプールが合意、ディアスの移籍が決定的に
複数の報道によれば、リバプールは6500万ポンド(約7500万ユーロ)のオファーを受け入れたとされ、出来高払いによって総額8500万ユーロまで増額される可能性がある。
移籍市場の著名ジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノは以下のように報じた。
🚨🇨🇴 FC Bayern reach full agreement to sign Luis Diaz from Liverpool, here we go!
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) July 27, 2025
€75m package agreed and authorization for medical also confirmed from #LFC.
Lucho wanted to leave, Liverpool accept the conditions and Diaz will now sign a four year deal at Bayern.
🔴⚪️✈️ pic.twitter.com/NdHtU33XSX
ディアスは、リバプールでの3年半の在籍に終止符を打ち、ミュンヘンと5年契約を結ぶ見通しだ。
彼は2024-2025シーズンにリーグ戦で13ゴール、全大会合わせて17ゴールを記録し、自己ベストのシーズンを送った。しかし、クラブはヴィルツやエキティケ、さらにアレクサンダー・イサクの獲得を視野に、新たな方向性を模索している。
ディアスは現在、リバプールのプレシーズンツアー中だが、次の訪問地・日本へ向かう前に、香港でのキャンプを離れる許可を得た。彼は香港・九龍で行われたACミラン戦(2-4で敗戦)を欠場していた。

同試合ではダルウィン・ヌニェスも欠場しており、彼にはセリエAやサウジアラビアからのオファーが届いている。ヌニェスとディアスの両選手の売却により、最大で1億1000万ポンドの収入が見込まれ、イサク獲得に向けた1億5000万ポンドの資金確保につながる可能性がある。
ニューカッスルのエディ・ハウ監督は、イサク本人がクラブに移籍希望を伝え、アジア遠征への帯同を辞退したことを明らかにしている。
リバプールは7月30日に横浜F・マリノスと対戦し、その後イングランドへ帰国。8月4日にはアスレティック・クラブとの連戦がアンフィールドで予定されている。
原文:Liverpool green light Luis Diaz exit as Bayern Munich agree transfer condition
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
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