リアム・ロシニアー氏が、1月6日にチェルシーの新監督に就任することが正式に発表された。
41歳のイングランド人指揮官は、スタンフォード・ブリッジでエンツォ・マレスカ元監督の後任に就任した。FIFAクラブワールドカップの優勝監督であったマレスカ氏は、関係悪化を理由に元日にクラブを去った。
クラブの声明では次のように述べられている。
「リアムは、このスカッドの力を短期間で最大限に引き出す能力を備えている。我々は、今季そして将来にわたり、すべての大会でトップレベルで競い続けるための責任と全面的な支援を彼に託す」
ロシニアー監督は、フットボール界の複数の関係者から高く評価されている一方で、これまでプレミアリーグで指揮を執った経験はない。
では、なぜチェルシーは、タイトルを獲得し、チャンピオンズリーグ復帰を果たした翌年に、若き戦術家の起用に踏み切ったのだろうか。
ここでは、スタンフォード・ブリッジの最新指揮官について知っておくべきすべてを紹介する。
関連記事:チェルシー、マレスカ監督退任の理由は?
リアム・ロシニアー監督の指導者キャリア
2018年にブライトンで現役を引退した後、ロシニアー監督は同クラブのU-23チームでアシスタントコーチとして指導者キャリアをスタートさせた。同時に、スカイスポーツのフットボールリーグ中継で、洞察力のある解説者としても活動していた。
2019年7月、ダービー・カウンティのトップチームのコーチングスタッフに加わり、フィリップ・コクー氏の下で指導にあたる。元オランダ代表のコクー氏が解任された後は、ウェイン・ルーニー氏のアシスタントマネージャーに就任した。
ルーニー氏は今週、自身のBBCポッドキャストで次のように語っている。
「リアムは、これまで一緒に仕事をした中でも最高レベルのコーチだ。細部へのこだわり、日々の取り組み方、そのすべてが一流だ」
「彼は、私にとって非常に重要な存在だった。コーチング能力は本当に素晴らしく、私は主にマネジメントや選手対応を担当していたが、その点で彼から多くを学んだ。総合的に見ても、彼は本当に素晴らしい仕事をしてきたと思う」
リアム・ロシニアー監督のチェルシーでの契約
チェルシーは、ロシニアー監督が2032年6月までの6年半契約にサインしたことを発表した。
過去6年半の間に、チェルシーはフランク・ランパード氏、トーマス・トゥヘル氏、グレアム・ポッター氏、マウリシオ・ポチェッティーノ氏、そしてマレスカ氏と、5人のヘッドコーチを迎えた。
6年半以上クラブを率いた最後の監督は、1967年10月〜1974年10月まで在任したデイブ・セクストン氏である。
リアム・ロシニアー監督が指揮したクラブは?
ダービー・カウンティ
ダービーは2021-2022シーズン、経営破綻による勝ち点12剥奪を受けながらも、チャンピオンシップ残留を争った。2022年6月にルーニー氏が退任すると、ロシニアー氏が暫定監督に就任。
12試合を指揮し、7勝3敗という成績を残した。その後、ポール・ウォーン氏が正式監督に就任すると、ロシニアー氏はクラブを離れた。
ハル・シティ
ダービー退任から2か月後の2022年11月、ロシニアー氏はハル・シティの監督に就任し、2年半契約を結んだ。
イースト・ヨークシャーでの仕事ぶりが評価され、2023年12月には新たに3年契約を締結。チャンピオンシップ年間最優秀監督賞にもノミネートされ、2023-2024シーズンは7位でフィニッシュした。
しかし、クラブオーナーのアジュン・イリジャリ氏は、フットボール哲学の違いを理由に、シーズン終了後にロシニアー氏を解任した。
ストラスブール
2024-2025シーズン開幕前、ロシニアー氏はパトリック・ヴィエラ氏の後任としてリーグ・アンのストラスブール監督に就任。この人事が、チェルシー就任への重要なステップとなった。ストラスブールは、チェルシーを運営するブルーコ・コンソーシアムの傘下クラブでもある。
若手選手を大量に起用するクラブモデルにも精通しており、就任後、最初のリーグ戦では、リーグ・アン史上初めて、フィールドプレーヤー全員が23歳以下という先発メンバーを起用した。試合はモンペリエと1-1で引き分けた。
最終的に7位でシーズンを終え、19年ぶりの欧州大会出場権(UEFAカンファレンスリーグ)を獲得。ロシニアー氏は、リーグ・アン7位、カンファレンスリーグのリーグフェーズ首位(6試合で5勝1分)という成績を残してクラブを去ることになった。
Liam Rosenior's Strasbourg had a league phase to remember 💥#UECL | @RCSA pic.twitter.com/XPH1xIdzv5
— UEFA Conference League (@Conf_League) January 5, 2026
リアム・ロシニアー監督の戦術とプレースタイル
ロシニアー氏は、攻撃的で高いボール保持率のスタイルで知られている。昨季のストラスブールは、欧州5大リーグの中で最もロングボールの本数が少なかった。
BBC「フットボール・フォーカス」のインタビューでは、マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督に影響を受けたと語っている。
「私にとってペップ・グアルディオラは究極の存在だ。彼がゲームをどう変え、どれほど勇敢に挑戦し、次世代を鼓舞してきたか。そのすべてが特別だ」
リアム・ロシニアー監督はハル・シティでプレーしていた?
監督としてだけでなく、ロシニアー氏は2010年から2015年までの5年間、ハル・シティで選手としてもプレーした。2014年のFAカップ決勝(対アーセナル)では先発出場し、ハルが2-0と先行して延長戦までもつれ込んだ末、2-3で敗れている。
そのほか、プレミアリーグではフラム、レディングでもプレーし、現役最後はブライトンで迎えた。
リアム・ロシニアー監督の父親は?
キャリア初期にトーキーへ期限付き移籍していた際、ロシニアー監督は父リロイ・ロゼニオールの指導を受けていた。リロイは元ウェストハム、フラムのストライカーで、下部リーグの監督経験があり、2007年にはシエラレオネ代表監督も務めている。
「父は20年前から、今も私が信じているフットボールをしていた。選手に自由を与え、ボールを大事にするスタイルだった」とロゼニオールは語っている。
リアム・ロシニアー監督の名前の発音は?
ロシニアー監督本人の希望によると、「Roh-zen-ee-or」と発音する。
原文:Liam Rosenior coaching career: Style of play, tactics, clubs, more to know about new Chelsea boss
翻訳:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)
✍️この記事はいかがでしたか? 読後のご意見・ご感想をぜひお聞かせください
関連記事
- チェルシー、マレスカ監督退任の理由は?
- マンC・ロドリ、プレミア制覇に向けチームへ警鐘「全試合に勝たなければ」
- 【最新版】プレミアリーグの視聴方法まとめ|2025-2026シーズンはどこで見られる? 料金は?
- マンチェスター・ユナイテッドのアモリム監督が解任 リーズ戦後の発言が原因か?
- チェルシー、マレスカ監督退任の理由は?
- AFCON出場選手のプレミアリーグ復帰予定日はいつ?
